車中泊にも災害時にも大切な湯煎をしないでレトルトを温められる「レトルト亭」

ポータブル電源を購入した当初は、ラインナップのうち一番容量が少なく、さらに最大出力も少ないものを購入したので、いざという時にはテレビやエアコン、電子レンジのような家電が使えないということで、基本スマホの充電やパソコンを使うくらいのものだと思いながらいたのですが、ポータブル電源の進化だけでなく、少ない電力で動く家電も色々なものが出てきていて、特に200~300Wで動くもので面白いものがあると「これらは車中泊でも災害時でも使えるのでは?」と思えるようになりました。

食事といえば常に食べていれば自然と備蓄食料になる「お米」を災害時やお出掛けの際にも調理できるように、少ないワット数で動く「炊飯器」が便利です。私が探した時期には、パナソニックのミニクッカー(消費電力約200W)くらいしか選択肢はありませんでしたが、最近は電気メスティンと呼ばれる長方形の炊飯器で、二段になっていて上部でおかずの調理も可能なものなどそそられます。

お湯を沸かすものも、電気ポットや電気ケトルなどが豊富にありますが、多めの電力が必要になるものが専用品としては多いですね。そんな中で私は約260Wで動き、プレートの大きさに合うキャンプ用のクッカーを乗せると時間はかかるものの湯沸かしだけでなく様々な調理も可能な「ちょこっと家電」を先日購入しました。これだけでも主食のごはんとおかずの調理を出力300Wが出るポータブル電源があれば、一回の調理で何とか使える目処が立ちました。当初はIH調理器やホットプレートの出力を抑えながら使うことも考えたのですが、いざという時にはいかにしてポータブル電源の容量をソーラーパネルからの充電で確保するかという方が大事なので、ポータブル電源で使う家電についても、容量200Wh台、出力300W台くらいのもので今のところ十分ではないかと思っています。

そんな中、たまたまテレビを見ていたら、車中泊で車の中で調理をしたり、本格的に水を使えないような災害時に活躍してくれそうな「ある事」に特化した出力200Wの家電紹介を見てすぐに注文してしまいました。それが表題の「レトルト亭」という家電です。名前の通り、主にアルミでパウチされたレトルト食品をお湯を使わずに温められるというものです。

最近は湯煎の手間を無くすため、プラスチック製のレトルトで、電子レンジに箱に入れたままかけられる製品もありますが、昔ながらのアルミ製のものは当然電子レンジには直接かけられません。その場合は先に袋を開けて別の容器に移して調理することになるのですが、それだと特にカレーのようなものの場合、こびりつく汚れが付いてしまって水がないような場合には結構大変です。いざという時には水を使わずにレトルトを直接温められる家電というのは画期的で、日常使いにも使えます。その際に節約できる水の量はわずかですが、温めるための電気はポータブル電源から供給すれば、電気だけでなくガスの節約にもつながります。

製品の口コミでは、プラスチック製のレトルトの場合、温め過ぎると袋が破けてしまう可能性があるとのことでしたが、炊きたてのごはんにカレーをかけるなら、そこまで熱くしなくても良いので、普段から常温でストックしているお米とレトルトカレーのセットを非常食として用意するだけでなく、少量の水(お米を炊くのに必要な分)だけで熱々のカレーにしていただくことができるようになります。

今後も、少容量少出力のポータブル電源と相性の良い様々な家電を探しつつ、いざという時には複数のポータブル電源だけでもあらかたの事ができるようにその方法を考えながら徐々に少ない電力で使える家電を増やしていこうと思っています。


カテゴリー: 車中泊のための道具考 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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