旅の目的地はいつも満足できるものではないが実際にその場を訪れることでわかることもある

昨日はふと思い立って最近新たに営業を開始したとある観光施設に行ってきました。今回あえてその名前を出さないのは、今回の訪問は全くの期待外れだったからです。その施設は工場直結の売店があり、それを目当てに観光客がやってくるのを考えて作られたものだったのですが、私の考える食品工場直営の売店と比べると、個人的に購買意欲が湧きませんでした。

というのも、客観的に見て売られている品物が工場直営という割には安くはないのですね。贈答用のものが高いというのは十分にわかりますが、普通に自宅で食べるような包装のものでも、近所のスーパーの方が安いのでは? というような値付けに正直萎えてしまいました。

ちなみに、その工場直営売店は有名な観光施設に隣接しており、恐らくその観光施設にやってくる人たちのいくらかでも立ち寄ってくれればというような感じで作られているような気がしました。今回、私は観光施設には寄らず、この工場直営売店を主に目的地にして行ったので、その残念感はさらに上がってしまったというわけです。

多くの場合、せっかく出掛けたのに失敗したくないので、もう少しきちんと調べてから出掛けるのですが、昨日は日中部屋でエアコンを付けてテレビを見ているよりも、車の中でクーラーを入れてどこかへ行こうと突然思い立ってしまったので、今まで全く行ったこともなく、予備知識もないその施設を目的地にしてしまったのですが、今改めて考えてみると全くの時間の無駄だったという風には思っていません。

これについては、今まで自分で計画した旅が満足だらけの最大級の楽しさだけにあふれているというような事はほとんどなく、ここまでの失望はしなくても、「もう少し考えた方が良かったのでは?」と思えることはどんな旅でもあります。そうした思い出は風化させることなく、次の旅に生かすように(次にはがっかりすることをできるだけ少なくするために)、失敗を糧にすると思えば、それなりの踏ん切りは付きます。

もっとも、新型コロナの感染拡大によって食品を扱う仕事というのは相当の苦労があることと思いますし、原材料費の高騰や人件費の高い負担などで工場直営であっても価格を上げざるを得ない運営会社の苦労はあるだろうとは思います。ただ、私も様々な工場直営の食品テーマパークに行ってきましたが、以前のような試食方法が取れないというような中でいかに訪問客に楽しんでもらえるかというような苦労はどこのテーマパークもしているだろうと思えます。

ただ、やはり普段私たちが利用しているスーパーで売っている価格とほとんど変わらない価格で売られているのを目の当たりにしてしまうと、少なくとも知り合いに商品を大量買いをするような気は起きなくなります。この辺は会社としての利益を確保しないといけないわけですから、その中で折り合いを付けるのは大変だろうとは思うのですが、今回は思わぬ形でそうした観光施設の現実というものを垣間見た気がします。私たちは旅行へ行くとついつい財布の紐が緩みがちになるものではありますが、やみくもに何でも良いから買うというわけでもないので、全国の同じような食品に関するテーマパークを運営する企業には頑張って欲しいものですが。


カテゴリー: 旅コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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