AIによる自動音声読み上げプログラムは定型文に関しては違和感なく耳に入ってきた

NHK BS1の定時ニュースの後半に、アナウンサーがニュースを読むのではなく、AIによる自動音声読み上げのプログラムを使って映像を流しながらニュースを伝えていたのをたまたま聞いたのですが、かなり人間の発声に近くなっているのでは? と感じました。

昔の音声読み上げソフトというのは、今でもYou Tubeで自分の声を出したくないがために、テキストの読み上げソフトを使ってキャラクターに喋らせているようなものも見ますが、明らかにイントネーションがおかしく、読み方についても明らかにソフトの限界なのか間違った読み方をそのまま流しているようなものを多く見ているので、こうしたソフトについても昔と変わっていないのかなと思っていたのですが、最新のソフトの実力なのか、それともリハーサルをして間違えた箇所を手動で訂正してからニュースで流しているのかはわかりませんが、もし今流れているくらいのレベルの読み方が自動でできるようになると、アナウンサーの仕事は一部無くなってしまうのではないかというような気もしてきました。

このプログラムについては、調べてみたらNHKの方で独自に開発をしているということがわかりました。以下のリンクにその記事があり、リンク先にはさらにリンクがあって、デモ映像からサンプルも確認できるようになっています。

https://www.nhk.or.jp/strl/publica/giken_dayori/188/1.html

以前、ラジオの株式市況や気象通報の自動放送化を目指すというような記事を読んだ記憶はありました。英語の場合は単語の発音は同じ単語なら変わることはありませんが、日本語の場合には数多くの同音異義語があり、それをAIがコントロールすることができるのかということになりますが、上記のリンクを見る限り、大量のデータを効率的に学習させ、瞬時に判断して正しい読みをするようなシステムを作っているようです。

私の見たNHKのページは2020年11月現在の情報でしたが、その当時このシステムを使ってニュースを伝えているのは、BS1「週刊ワールドニュース」という風に紹介されていましたが、現在はすでに定時のニュースで使われており、今後ラジオであればアナウンサーは原稿を読むだけの仕事は無くなってしまうのではないかと思うほど完成されつつあるように思います。

こうした技術については、ぜひとも一般にも広げて多くの人が使えるようにして欲しいと思います。というのも、ネットニュースの原稿をこのシステムを使って読ませることができれば、スマホにイヤホンを接続してどんなニュースもまるで放送のように画面を見ずに聞くことができますし、購入した電子書籍をアプリで朗読させると、活字を追わなくても内容を把握できるので、さらに電子書籍の活用範囲が広がります。

今までも電子書籍の読み上げサービスはありましたが、やはり発音の問題や、正しい読み方で読めていない箇所が多くてそこでストレスがたまるようになってしまっていたのですが、NHKの技術を使うことができれば(当然、ニュースだけでなく小説やノンフィクションなど多くのパターン認識が必要になるでしょうが)、音声サービスの幅も広がり、例えば音楽の配信サイトでも小説の朗読をほとんどコストを掛けずにポッドキャストで配信できるようになるかも知れませんし、利用する方もさらに使える範囲が広がるので、作業をやりながら様々な情報を聞くような楽しみ方に脚光が当たるかも知れません。

ともあれ、興味のある方は、リンク先の内容を確認したり、実際にNHKのニュースでAIによる自動音声読み上げをしている実際の音声を聞いて欲しいですね。私自身もなかなかこうした放送が行なわれていることに気付かなかったくらいなので、もしかしたら自動音声読み上げの声をアナウンサーの声と間違えている方もいるかも知れません。


カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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