実は家族間の安否確認のためには十分使えるのではと思う050plusの留守番電話

IP電話の「050plus」に紐づけしたIP電話は本体に留守番電話機能はありませんが、スマホに入れたアプリから留守番電話の設定ができます。専用のコールセンターに電話すると様々な設定をすることができ、利用料金もかかりません。
メッセージは1件90秒まで最大20件までセンターに残すことができます。センターに残すことのできる期間は7日間です。メッセージの聞き方はコールセンターに電話して操作をする(入っているメッセージを消去する時にも)方法の他に、事前に登録しておいたメールアドレスに、録音されたメッセージを音声ファイル化した添付ファイルを送ることで、コールセンターに確認を取らなくても聞くことができるようになっています。

自宅では基本的にIP電話に050plusを紐づけて、番号に電話を掛けるとIP電話が鳴るようになっているのですが、留守番電話を設定する時には、繋がってからの秒数を短くすれば電話に出られないことになり、長くすれば基本的には電話に出るものの外出時や室内にいてもどうしても出られない場合に応答メッセージが流れることになります。私の場合は30秒出なければ留守番電話のメッセージが出るように設定しています。

普通はここまでの使い方をレクチャーすれば終わりなのですが、IP電話に050plusを紐づけた場合、大きな災害などで家族や親戚同士の安否確認をする際にも役に立つのではないかと思ったので、今回改めてそのやり方を紹介しようと思います。準備としては、私の場合は留守番電話に切り替わる時間を最長にしておくので、まず自宅にいる時には留守番電話が作動することはないのですが、ある事をすると相手が050番号に電話をするとすぐに留守番応答メッセージが流れるようになります。

留守番電話を設定しておくと、通常はスマホにアプリを入れて運用するので、スマホの電源を切っている時とか、アプリを起動していない時、さらには電波が圏外になっている時などは設定した秒数に関係なく留守番電話用のメッセージが流れるようになっているのですが、常時利用可能なIP電話の場合はどうでしょうか。IP電話につながらないのは、IP電話のコンセントやLANケーブルを抜いた時です。普通は「接続されていませんので掛かりません」というメッセージが流れるだけなのですが、留守番電話をセットしてあるので、停電やネット不通の際にはすぐに応答メッセージが流れるようになるのです。

不幸なことに自宅周辺で大きな災害が起き、停電してしまった場合、固定電話にはメタル回線の場合つながって電話が鳴るかも知れませんが、電話を取れなかったらそれまでです。自宅のIP電話の場合は、最悪自宅が崩壊してしまったとしても、IP電話宛にかかってきた電話は留守番電話メッセージが流れるようになるので、そこで相手がメッセージを吹き込んでくれれば、スマホなどを全て失くしてしまったとしても、ネットカフェに飛び込んだりして、どこかで自分が使っているメールをチェックすることができさえすれば、設定で留守電に吹き込んだ声を添付ファイルで送るように設定しておけば、センターにメッセージの内容を照会しなくても、その内容を全国どこにいても聞くことはできるようになるのです。

もちろん、IP電話を使わなくてもあえてスマホにアプリを入れて起動させておかなければ、同じように緊急用のメッセージ録音機能を使うことはできるのですが、固定化されたIP電話に050plusを紐づけることで、日常的には家庭内での固定電話で使っていながら、特別な切り替え作業などもしないでいざという時にメッセージを録音しておける機能が使えるようになるわけです。

基本的には自宅のIP電話番号は安否確認したい親戚だけには教えてスマホに登録しておいてくれるようにお願いしようかと思っているのですが、もしお互いのスマホに電話しても不通になってしまった場合、災害用の公衆電話からでも自宅IP電話の番号に電話し、留守録メッセージに安否情報や現在いる場所を吹き込んでくれれば、そこで情報を得て何とかして連絡をすることも可能になるのではないかと思っています。

災害用の伝言サービスというのも確かにあり、災害当初は音声電話回線が非常に混むことを考えるとやみくもに使うのは控えたい部分はあるのですが、災害伝言ダイヤルに吹き込んでも返答がないような場合の最後の手段として、できるだけトラフィックに影響を与えない災害用の公衆電話などを使って利用できる余地を残しておくことはできるのではないかと思うのです。

実際に、こうしたことで使いたくないというのが正直なところなのですが、これだけ応用の効く留守番電話を備えたIP電話を固定電話化することで、普段の留守番電話の機能とは別の使い方もできるということは、何かと役立つのではないかと思います。海外に出掛けていても留守電にメッセージが入れば、メールさえ受信できればこちらからの操作の必要なくメッセージをその場で聞けるというのも、時差を考えて電話してもらわなくても良いので、そうしたメリットを感じつつ様々な活用法について今後も考えていければと思っています。


カテゴリー: モバイル活用ガイド | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す