以前から今年2023年あたりが5Gの電波が国内で一般的に普及するのではと言われていた年になります。現在、私が契約している回線はことごとく5Gに対応しているとは言うものの、まだ5G対応のエリアは広くないので、それほどの影響を感じ取れていないというのが正直なところです。
さらに、5Gの電波を捉えてエリア内では今までよりも高速で使うためには、5Gに対応したスマホやルーターなども必要になるのですが、残念ながら私が今使っている機器の中では、メインで使っているスマホ一台が5Gに対応するのみです。もっとも、現状の4Gでも十分な速度が出るので、実用という点からすれば問題ないのですが、まずは5Gエリアを多くの人が利用するエリアまで広げてもらってからでないと5Gのメリットを一般ユーザーが受けることは難しくなると思うので、具体的に、5G対応機器がないと受けられないサービスが出てくるまでは、今の状況は変わっていかないような気がしますね。
多くの場合、人々の通信にさらなる高速を必要とする場というのは、それこそ巨大なファイルのダウンロードだとか、高品質の画像をリアルタイム配信で見るとか用途は限られていると思います。現在でもスマホで動画を見る程度であれば、最大1Mbpsの一部回線プランの低速時速度でも何とかなる状況であるというのは、私自身が利用する中で確認しているところです。
これからの状況というのは、普通に生活するためにも常にスマホを使ってそれなりの高速通信ができる環境を持っていないとかなりストレスが溜まる時代になってきています。現在、いわゆる格安SIMと言われるものは、高速通信3GB付きで音声通話可能(通話料別)で高速クーポンを使い切ると最大128~300kbpsくらいまで速度を翌月1日まで制限されて、料金は月額1,000円前後というのが一般的だと思います。
どんなユーザーにも満足に使ってもらうためには、電話に掛かるコストを下げるための社会的な取り組みも必要になってくるでしょう。そうした電話の仕組みだけでなくネット決済をスムーズに利用できるような仕組みも考えるときに、やはり5Gでは「通信速度最大1Mbps」オンリーで月1,000円前後くらいのプランを可能ならば、5Gのエリアが4Gエリア並みに広がってきた時には達成して欲しい一つのハードルになるのではないかと思います。
毎月の通信費を節約することを考える中で、今まで電話番号を使っていた通話については、それをSkypeやLINE電話のようなデータ通信を使ったサービスで代用できるよう、友人・親戚などとの連絡は電話番号でなしにIP電話を中心に行なうことは個人でできるものの、全てを賄うのは難しいものです。今後の展望として、できればお店や企業への問い合わせなどでも積極的に企業側がLINEのIDを公開することで、お互いに通話料の支払いなしにデータ通信だけで済むような形になるのが一つの理想ではないかと思います。
現在、個人情報保護の観点から、かなり親しく付き合っている間でも、住所や電話番号を知らない状況になっていることもあるので、かえってLINE電話でつながっている方々も少なくないと思います。友人とのやり取りに通話料無料の電話を使っている方であれば、現在の企業やお店への連絡のためにLINEやLINE電話が使えるとなれば、通話アプリよりLINE電話という流れが一気に広がる可能性は十分です。
企業の問い合わせの電話番号について、0570から始まる携帯電話からは通常の通話料以上の料金がかかるだけでなく、通話定額の対象にならないことで広く多くの方のストレスの種になっていると思うのですが、企業側にとってLINEによる文字のやり取りで済む内容であるなら、かなり電話受付していた顧客の利用が直接通話でない方向に流れるのではないかと思います。企業側は直接は言いませんが、あえて問い合わせを有料にすることによって、問い合わせ件数自体を減らすことを考えている部分もあると思います。今後はどうしても直接電話したいと思う場合にのみ問い合わせ用の電話番号を公開し(この番号は0570からのものでも仕方ないか?)、文字のやり取りに限界があり、企業側が詳しく問い合わせ(クレーム)の内容を聞きたいような場合には、企業側から直接問い合わせてきた人にLINE電話を掛けて対応すれば、企業側も通話料がかからないので、逆に小規模なところの方にコスト削減のメリットがあるのではないでしょうか。
通話品質についてのクレームが出た場合には、お客側がLINEで自分の方の電話番号を知らせたところに、企業側が用意した通話定額オプションを付けた携帯電話から掛ければ良いでしょう。基本、そちらの番号にかかってきた電話は受けず、掛ける専用にすることをきちんと告知すれば、こうした運用も可能かと思います。今後ガラケーからスマホへの乗り換えが完了し、多くの人がメールやLINEができるようになるという前提は付くものの、日常生活に使う通信費として一人一回線1,000円くらいに収まるようになることに5Gの技術が貢献できればいいなと思います。来年の今ごろには今回書いた状況の前提となる格安SIMの料金が変わっていることを期待したいですね。