2023年のごあいさつ~これからのモバイル通信の傾向について考える

こちらはそこまで冷え込むこともなく、穏やかな年末年始となりました。あけましておめでとうございます。今年もこのブログは続けていくつもりでおりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

年初にあたりまして、日常的にも使いますし旅行の際にもかなり重要なモバイル通信の動向および私たちがどの回線のどのプランを使うのが良いのかということについて改めて考えてみたいと思います。

すでに一部でサービスは開始されているものの、まだそのポテンシャルが全国で発揮できていない5Gですが、この5Gのエリアが今年どのくらい広がっていくのかという事が今年は注目されるのではないかと思います。現在、4G中心のモバイル通信のエリアが多い中で、高速で常に繋げられることができれば、光通信レベルの安定性を外でも保つことができるのですが、現在高速での無制限ということになるとRakuten UN-LIMIT VIIが月額料金が3,278円と最も安く、通話も無料でできるので安く快適にモバイル通信を利用したい場合の一番の選択肢になることは今年も変わらないと思います。しかし、楽天モバイルの場合はエリア的にも他の3キャリアと比べて弱く、現状ではプラチナバンドも利用できていないので、全国をくまなく回るなら、他のキャリアと合わせるか、大手3キャリアの高速通信を十分できるプランを考えるべきだろうと思います。

ちなみに、スマホやタブレットをストレスなく使う場合にはそこまでの高速通信は必要ないだろうと思います。大手キャリアのサブブランドが提供しているプランの中には、高速通信を使い切ったり、専用アプリで切り替えられたりする「低速」の下限を「最大1Mbps」にしているものがあります。個人的には高速通信をあえて提供しないで、中速のみ最大1Mbps上限専用プランをどこかが提供してくれれば、昨年行なわれたサッカーワールドカップのライブ配信もスマホ上でエリア内なら問題なく見られたと思いますし、QRコード決済でなかなか画面が切り替わらず(最大200kbpsや128kbpsという低速のプランではかなり時間がかかってストレスが溜まる場合があります)、決済そのものができないということも無くなるのではないでしょうか。

スマホ初心者の方々は、データ通信を利用しない(ガラケーで通話だけを使ってきた方の場合)ので千円以下のプランでも十分だと考え、家計を節約するという意味でもポテンシャルの低いプランで我慢して使っている方が多少なりともいるのではないかと思います。本当に待ち受け中心で電話しかしないなら、例えばOCNモバイルONEの500MBプラン(月額税込550円で10分間の無料通話付)でも良いと思いますが、今年からはスマホにもマイナンバーカードの情報を入れて様々な状況の中でデータ通信を行なうようになると思いますので、安いプランではすぐに高速クーポンを消費し尽くしてしまい、低速中心で相当苦労するようになるのではないかと思います。

そこで、期待したいのが現在の4Gよりも早い5Gが標準化されることです。最高速が上がると現在よりも最低速のスピード制限とは変わってくるのではないかと思うのですが。帯域に余裕ができることで、サブブランドの高速3GBプランでの低速の速度が現在の300kbpsから1Mbpsくらいに上げられるようになってくれたらと思うのです。そうなると月千円くらいでスマホでならストレスなく動画を含むネット通信を行なうことができるのではないかと。まずは今年には早めの5Gエリアの拡充と、プラン料金を変えずに速度(高速クーポン使用後の低速時)のグレードアップを望みます。

そうした安定してそこそこ早い通信が全国で安く使えるようになると、誰でもスマホで様々なコンテンツがスムーズに使えるようになると思うので、電子マネーの利用や、政府がどうしても導入したいと思っているであろうマイナンバーカードの普及という形になってくるのではないかと思います。

ちなみに、現状でストレスなくスマホを使いたい(使わせたい)と思う場合は、楽天エリアでしか動かないならば楽天がおすすめですが、そうではない場合には大手3社のサブキャリア・サブブランドから選ぶのが良いと思います。

特にご高齢の方が使うなら、au回線なら60才以上であれば24時間通話放題(0570から始まる電話番号などを除く)を付けてもオプション料金が月額770円で済むUQモバイルのくりこしプランM(月額2,728円・通話オプション込みで3,498円)や、SoftBank回線で電話をビデオ通話を含めLINE電話で済ますことができるなら、LINEMOのスマホプラン(月額2,728円でLINE利用では常に高速通信可。電話番号に直接掛ける通話料は別)、そしてdocomo回線で5分以内通話定額が付いたahamo(月額2,970円)なら、時間など関係なくスムーズに通信できます。

ちなみに、安く最大1.5Mbpsを使えるプラントしては、現在私も使っているMVNOのmineoの月額990円のプランもあるのですが、このプランは学生や社会人であればその時間しかスマホを使えない人も多い平日昼休みの時間にスピードが大幅ダウン(最大32kbps)してほとんどのサービスが使えなくなるので、スマホ初心者にはあまりおすすめしたくはありません。どうしても安く通話もデータもということであれば、自宅で光回線の利用が可能という条件付きで、docomo回線で通話は70分無料、データは月6GB付いて月額1,390円(合理的みんなのプラン)、20GB付いて月額2,178円(合理的20GBプラン)という選択肢もありますが、高速通信を使い切ると低速が使いものにならないので注意が必要です。

逆に言うと、現状では月額2千円ぐらいから3千円前後まで通信料を払えばまず個人のスマホレベルではストレスなく使えるということですが、できれば今年はこのハードルを下げて、スマホで使うなら月額千円前後で動画や電子決済サービスを使いこなせるプランを出せるように、各社には5Gエリアの拡充を頑張ってほしいと思っています。


カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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