石油(灯油)ストーブの中味を色々調べてみると細かいところが違っていました

年中雪が降らず、天気が良い日は真冬でも窓から太陽の光が入る時間であれば暖房いらずの静岡県でも、そろそろ冬の暖房の事を考えなければいけなくなった気がします。昨年は普通にエアコンと電気こたつの併用で乗り切ったのですが、これだけ電気代が上がってしまい、9月の台風の時に自宅では大丈夫だったものの職場での長時間の停電を味わってしまったので、基本電気に頼らない石油ストーブ(石油ファンヒーターは良いものの、災害時の対応も考えて電気のいらないストーブに一本化しました)を買おうかと現在は考慮中です。

雪の降る地方のように一日中付けっぱなしにするようなこともなく、部屋自体が熱が逃げにくくなおかつ狭いので(^^;)、小型のもので部屋をまたいでの持ち運びが可能な安いものでいいかと最初は簡単に考えていたのですが、昨日お店を見に行き、展示されている複数の製品を見て、その売価と機能の関係がわかってくるにつけ、いろいろと迷いだしてしまいました。今回は同じように迷っている方の参考になればと思います。

当初は小さくてとにかく安ければ良いと思って、ネットでもその安さが圧倒的なメリットだという紹介があった、コロナのRX-2222Yという型番の小型の反射形ストーブが1万円以下の製品の中でも一番安く、これくらいでも十分だと個人的には思います。さらに小さく、それこそ屋外キャンプにも持っていけそうな小さいサイズで、持ち歩きしやすいハンドルが付いた同じく反射形の製品、トヨトミのRS-H29Mなどは逆に高く(店頭実売価格で2万円弱)、これもキャンプブームの盛り上がりが一役買っているのか? と思ったりしましたが、個人的には車の中で立てられればRX-2222Yでも十分な気はしました。

今挙げた製品は点火こそ電池を使うものの、電池がなければライターでも点火できるので、停電時に暖を取りたい場合にも問題なく使えます。そんな中で面白いコンセプトの製品として、点火するのにライターも電池も使わないストーブというものもありました。

これが、トヨトミの「電池レス石油ストーブ」というシリーズで、反射形のRS-G30M・RSG24M(大きさによる違い)と丸い形の対流形RB-G25Mの三種類があります。電池レスの仕組みは、手回しラジオと同じようなハンドルが付いていて、点火時にはこのハンドルを1~2回まわせば通常は電池で起こすぐらいの電気を作って点火できるということです。急な電池切れが停電時に起こる場合もありますし、ライターでの点火をほとんどやったことのない人の場合、それが原因で火事になってしまう危険性もあります。この製品は、東日本大震災の被災者の方の中で、ストーブ単体で電池もライターも見付からなくても点火できるストーブが欲しいという声に応えての製品化だったとのことです。

さらに、対流形のRB-G25Mはいわゆるレインボーストーブと呼ばれる製品で、停電で真っ暗になっても約40Wの白熱灯くらいの明るさを出すことのできる窓の大きさがあります。ある意味究極の災害対応ストーブと言えるかも知れませんが、対流形の特徴として正面にいても暖かくならず、時間を掛けて暖かい空気が上にのぼり、ぐるっと部屋を暖める方式なのには注意です。屋外で使う場合には、直接正面に立てば暖かい反射形の方が良いと思いますし、頻繁に置く場所を変えて使う場合にはすぐ正面が暖かい反射形の方が良いと思うので、自宅での使い方置き方によって選ぶのが良いと思います。

あと、カタログを見ていると芯を交換する費用を抑えるための機能が付いているものもありましたが、実際はドライバーが有れば自分でも芯交換はできるようです。ちなみに、交換芯の価格は2千円前後なので、火が付きにくくなった場合にはネット注文して自分で付けられるだけのスキルがあれば、普通のものでも十分ではないかと思います。

現在迷っているのは、火力を絞って灯油を節約できる機能のあるものはどうなのか? というところです。トヨトミのストーブの場合、対流形の製品であれば火力調節幅が50%あり、部屋が十分暖まったところでツマミを絞ればその後の灯油の消費をかなり抑えられます。反射型の場合は大きさにより15~20%の間で、高いものだと40%絞って60%での運転ができる製品もあります。石油ストーブの場合、暖まった後にも運転を続けると過剰な暖房になってしまい、灯油の無駄遣いになってしまうこともありますので、今後の灯油の価格変動も考える必要があるのか? と悩みは尽きません(^^;)。こまめに消せば良い話ではあるのですが、そうできない場合もありますので。

また、基本的なことですが対流形の場合、灯油を直接本体内タンクに入れる必要があります。反射型であればタンクを取り外して外に給油にも行けますので、そんな事も考えつつ家族と色々話し合ってみようと思いますが、たかが石油ストーブと言っても色々種類があって大変だとしみじみ思います。


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