冬の時期は停電時の明かりの選択肢を増やしつつ安全性にも配慮するための準備をしよう

私の住む静岡県はまだまだ暖房の出る幕はないくらいの天気ではあるのですが、北海道では初雪が降るなど、徐々に冬の足音がしていることは確かです。そんな中で、大きな災害というのはいつ起こるかわからない中で、改めて何を準備すべきかということは改めて問題になってくるだろうと思います。

日本には四季があり、どの時期に災害が起きても厄介ではあります。ただしここでは11月以降の冬の時期にあった方が良いものという観点で考えていきます。他の季節であれば、停電時の明かりについては電池を使って広い範囲を照らせ、それなりに長く使用することができるLEDを使った電池式ランタンがあればいいと思うのですが、冬の場合には「明るさ」だけではなく「暖かさ」が求められます。灯油を使った暖房を使用している方であれば、普段は使っていなくても停電時に使うために石油ストーブを普段の暖房の呼びとして用意しておくだけでも、停電時には明かりとしての役目も一応は果たすので、それなりに役に立つと思います。

ただ、石油ストーブ自体は電気は使わないものの、ファンヒーターと比べると多くの灯油を消費するので、暖房の常用として使うには現在の灯油の価格が上がっていることも考えると、あまり得策ではないという気もします。最近では、一部のポータブルバッテリーからの電力供給で動く石油ファンヒーターもあるようですが、そのために停電時にポータブル電源の充電はできるのか? という問題もあります。

そうなってくると一軒家か集合住宅か、外から冷気が入るか入らないかというところも関係してくると思うのですが、石油ストーブで部屋を暖めないと動くこともできないような地域や環境であれば、とりあえず安いものでも石油ストーブを一台、普段でも使いながらいざという時に備えることをおすすめしたいと思います。私自身過去にはカセットガスを使った暖房器具を持ったこともありましたが、長時間安定して使える燃料としての灯油というのは心強く、特に毎年冬に灯油を購入しているなら、普段使っている燃料が使え、ゴミも出さない灯油が使える器具の方が良いと思います。

ただ私の環境の場合、部屋を閉め切れば外からの冷気をかなり抑えることができるだけでなく、日中は日の入る部屋で過ごしていれば(その日の天気が晴れであることが条件ですが)、暖房要らずの地域に住んでいるので、そこまで気を利かせて普段使わない石油ストーブを一台増やすということについては考えてしまいます。

停電になったら湯たんぽを作り、寝床やこたつの中に入れれば一応の暖は取れますが、夜に部屋の空気が冷えることについてはつらい場合もあります。そのため、非常用のキャンドルを用意し、実際にろうそくに火を付けることで部屋の空気を暖めるような事も考えてキャンドルは複数用意しています。ただその際、地震による停電である場合は余震によってキャンドルが倒れて火事になってしまうことが恐いので、倒れても火の回る範囲をコントロールできるように、金属製のバットの上に火器を置いて消火用の水も常に用意し、決して火から目を離さないような二次災害を防ぐ対策とセットでの利用が必要になると思います。

普段は石油ファンヒーターを使っていて冬の間はご自宅に灯油があるような場合には、そこまでの暖房効果は期待できないものの、「明かり」として使えるだけでなくそれ自体が炎で暖められて部屋の空気を暖めることが少しではあるもののできる、オイルランタンを使うのも十分有りです。ただ、その場合はローソクと違って、非災害時にも使っていないと、いざという時に満足に火も付けられないかも知れません。長期にわたって使うには替芯が必要になりますし、灯油でオイルランタンを使うと煤が出ますので、その対応もしながら使うということになると、お出掛け先でLEDランタンだけでなくオイルランタンも使って、その操作に慣れること自体が災害対策になります。

厳冬期には車の中に避難して、車内で石油ストーブを使って中毒事故を起こしたりすることもありました。それでなくても、アイドリングをしながら暖房を付けっぱなしにした場合も、雪でマフラーが塞がることによって排気ガスが車内に充満する恐れがあるので、車内泊をする場合には寝袋に入り、さらに湯たんぽを併用するような方法がおすすめです、LEDランタンは中毒事故を起こさないということもあるので、様々な状況に備えて、複数の種類の「明かり」を用意することを考えるということも今後必要になってくるでしょう。


カテゴリー: 防災グッズ防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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