昨日はまた夕方になってかなりの量の雨が降ってきました。自然災害というのはどんなところで発生するかわからず、様々な可能性について考えておくことが必要になるのではないかと思います。
先日の静岡県で長時間続いた停電がありましたが、自宅では停電はなかったのですが、停電している地域に住んでいる人のスマホに電話しようとしてもつながらず、それは停電中になぜかスマホが使えなかったという事があったようです。
もしそんな事が自分の身に降り掛かってきた場合、スマホの電源は入っているのに電話を使うことができなくなったら、連絡をするにも困ってしまいます。そこで一つの可能性としてあるのが、近くにある公衆電話のところまで行き、硬貨を使って発信することだろうと思います。大きな災害になると、出張の公衆電話が置かれたり、お金も掛からなかったりしますが、前にも書いた通り、最低限10円や100円という硬貨は持っておいた方が良いでしょう。
ただ、その時に気を付けなくてはいけないことがあります。通常の場合は、スマホの電話帳を目視してその電話番号を直接手入力して発信すると思うのですが、もしボタンを押し間違えてしまったら、せっかく用意した硬貨が無駄になってしまいます。そこで、私が過去に使っていたあるものの存在を思い出しました。
それは、「オートダイヤラー」という基本電子メモリーに名前と電話番号を記憶させておく電話帳のような機械なのですが、本体の裏にスピーカーが付いているのが特徴です。メモリーした電話番号に電話を掛けたい時に、電話機の送信側のところにスピーカーを付けてボタンを押すと、プッシュホンで出るDTMF音が再生され、音だけで正確に相手につながるという便利グッズでした。
人々が携帯電話やスマホを持つようになったことで、こうしたグッズは過去のものになりましたが、今でもスマホのアプリとして、DTMF音をスマホから出すことのできるアプリが存在します。私のスマホはAndroidなので、Google Playで「DTMF」と検索すると出てくるアプリの中で、使いやすそうだったのが「Simply DTMF Tone Generator」というアプリでした。
このアプリは連絡先との連携が可能で、直接画面の数字ボタンを押してDTMF音を出せるだけでなく(他のアプリはこの機能しかないのでほぼ使い物にならない)、「RECORDS」というタグを選び、「ADD CONTACT」というボタンを押すと連絡先との連携が促され、OKを押すと連絡先の中から電話を掛けたい番号を選ぶことができるようになります。そうして一旦アプリに番号を記憶させた上でDTMF音を一気に発信することができます。
これを使うと自分のスマホから、連絡先に登録してある電話番号なら、固定電話でプッシュ回線を使っているもの(ボタンを押すとピッポッパという音が鳴るのですぐわかります)や、公衆電話からの発信をスマホの操作だけで一気に行なうことができるようになるわけです。普段は全く使わないと思いますが、自分のスマホから発信ができないような状況でも電話したい場合のため、お守り代わりに入れておいても良いアプリではないかと思います。iPhoneでも同じようにDTMF音を出すことのできるアプリはあると思うので、「DTMF」をキーワードにしてSimply DTMF Tone Generatorと同じように連絡先の電話番号データをそのまま使って電話が掛けられるアプリを探してみると良いでしょう。