一個人の起こす暴挙は防ぐことが難しいからこそ考えたい今後の色々なこと

2022年7月8日の午前11時半ごろに奈良県で起こった元安倍晋三首相に対する銃撃事件は、まさか日本国内でこんな事が起こるのかと第一報を聞きた時には絶句してしまいました。その後、安倍氏の訃報が入ってきました。極めて残念です。心よりお悔やみ申し上げます。

今回の実行犯がどんな考えで襲撃したのかはわかりませんが、どんなに社会に影響力を持つ人物だとしても、個人を暴力でもって排除していいわけはありませんし、それによって世の中が変わるということもそこまで考えられません。無念にして道半ばで前途を閉ざされた人物がいても、その代わりにその人の考えを引き継いで行く人はいるわけで、そうして続々と登場してくる人たちまで全て排除することは不可能だからです。

ただ、海外で色々な無差別テロであったり銃の乱射事件が起こっても、日本ではそんな事は起こらないだろうと思っていた方も少なくないと思います。ニュースでは、現場での警備体制について批判的な話もすでに出てきていましたが、守る対象ができるだけ有権者に近づきたい選挙期間中に、今回のような事前にマークされている団体ではなく一個人が自分の考えで起こした行動というのは予防することも、阻止することも難しいものだと思います。

それは、とある宗教団体が起こした地下鉄サリン事件が起こった時にも感じました。多くの人たちの考えを超えたところで、計画が実行に移されたわけですが、その時も公安警察は過激派のマークや警戒は行なっていても、人の生を説く宗教団体がまさかそんな事を行なうとは思っていなかったでしょう。地下鉄を狙った事件の前に長野県松本市で起こったサリン中毒事件については明らかな誤認逮捕が行なわれていますし、事件が起こってはじめて対策がはじまるようなことになるのはある程度仕方がないことです。そういった中で私たちは自分自身を守る行動を考えなければなりません。それは本当に難しいことです。

今回の事件で使われたという手製の銃は、特別な組織から譲り受けた可能性ももちろんあるものの、インターネット上で誰でも入手できる情報を使って自分自身で作ることも現状では可能になっています。さらに、その性能を確認するために山にこもってテストをしていても、いわゆるYouTuberのようにカメラを使ってその様子を記録しながら行動していれば、まさか手製の銃を使って殺傷能力のテストをしているとは、よほどの知識がある人でないと見極めるのは難しいのではないでしょうか。当然、事前に何の問題(前科など)も起こしていないなら、警察にとってはその挙動を察知・マークし、犯罪を未然に防ぐような行動もやりにくいと思います。国内ではほぼ全員の人たちがスマホを持ち、インターネットから情報を取ることができる世の中で、どこからどんな人がこれから出てくるのかというのは、正直言ってわかりません。今後同じような事件が起きたとしても、それを防ぐことは難しいと思われます。

だから大切なのは、暴力的に状況を改善することは意味がなく、話し合いである程度解決できるような「実例」の獲得を目指して、今の世の中を変えていくことではないかと思います。様々な考えを持つ個人個人の細かい社会への要望を聞いていてはキリがないという考えを持つ方もいるかも知れませんが、生活に困窮している人たちの状況を、政治の力で解決できることはできるだけ行なうことで、暴力を伴わなくても現状を変えられるということを多くの人にまずは実感させて欲しいと思います。

最後に、このブログのテーマである車中泊関連について書きますと、恐らくこの事件の影響によって、車中泊やキャンプをソロで行なおうという方にとっても、その行動に影響が出てくるのではないかと思います。山の中や人のいない海辺で何かやばいこと(テロの準備?)をしているのではないのかと、単にその場所で野営をしているだけなのに、必要以上に地元の人に気にされないように、現地では挨拶など地元の人と積極的にコミュニケーションを取ったり、現地の物を購入したりなどしながら、地元でさらに厳しくなるであろうローカルルールをきちんと守って、自分だけでなく周りも幸せになるような旅をするようにしていきたいものであります。


カテゴリー: おくやみ | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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