EUではEU域内で販売されるスマートフォンなどの充電器の端子を2024年秋までに「USBタイプC」に統一するように暫定合意したことがニュースになっています。EUから離脱したイギリスでもこの方針には従う意向で、国会でそうした法案を可決する予定だと言います。これで、ヨーロッパで売られる以下の電子機器については、Type-Cの端子が付くようになるのだと思いますので、これはかなり便利になるような気がします。
・携帯電話
・タブレット
・ヘッドフォン、ヘッドセット
・手持ちのビデオゲーム機
・ポータブルスピーカー
ちなみに、私のところではスマホについては全てType-C端子でつながるようになっているのですが、スマホの機能すらまともに使えない親でも、端子に表裏がないため、自分で充電コードに繋ぐ時にはかなりスムーズになりました。以前のmicro-Bの場合は上下の向きが違っていると差せなくなるだけでなく、無理に差そうとすると端子を壊してしまう可能性もあったので、安全性という面でもType-Cは優れていると思います。
私の手元にはかなり前に購入したUSB接続で動くハードがあるのですが、普通のType-Aであれば問題ないのですが、「B」や「micro-B」が混在しているので、今のうちに断線していないコードを確保しておかないと(あるいは変換アダプター)、ハードそのものを使えなくなってしまいます。具体的にはかなり高いお金を出して買ったキーボードや、モバイルルーターは「B」や「micro-B」を使っています。
また、アマゾンのECHOスピーカーは現在電源プラグ型のコードになってしまっているので、使いい慣れたUSBコード及び、モバイルバッテリーを電源として使うことはできません。こうしたことも改善されていけば、単に電子機器だけの問題にとどまらず、スマホを充電するにはかなり中の電池がヘタっているものであっても、それほど電力供給を必要としない機器専用に使い回すことで電気代の節約へとつながります。当然、古くなった電子機器でもいつでもどこでも手に入るケーブルで(Type-Cが主流になれば、全国のコンビニや100円ショップでいつでも手に入るようになると思うので)思い立った時に利用できるようになるでしょう。
エコという点で言うと、太陽電池パネルからの充電は天気の状態によって安定しないので、新品のバッテリーよりも古くなったバッテリーの方が気がねなく充電できるようになると思います。そんなわけで、今後は安心してType-Cの端子のあるモバイルバッテリーを増やしていこうと思っているので、この日本でも普通に使える電子機器の端子がヨーロッパにならって統一されるようになると良いのですが。今後、EUの決定を受けてiPhoneやiPadがType-C端子を採用するようになるのかどうかがポイントになりそうな気がします。