mineoの「マイそく」に2022年8月から月額660円の「ライトコース」が登場

楽天モバイルが最低維持費を0円から1,078円に変更になるのを受け、にわかに注目が集まっている業者の一つであるmineoで、新しいプランの発表がありました。

現在、平日のお昼1時間だけ速度を最大32kbpsとほぼ何もできないくらいのスピードに落とす代わりに、残りの23時間については最大1.5Mbpsでデータ通信ができる「マイそく スタンダード」が月額990円なのですが、このスピードならスマホ利用における各種動画サービスはほとんど止まることなく見られるだけのクオリティがあります。

私自身もこのスタンダードプランを契約しているのですが、3日間で10GBを超えると規制が入りしばらく低速になってしまうのですが、自宅に光回線などWi-Fiが使えるなら、このくらいでも十分な感じはします。動画が見られるということは、インターネット放送やテレビとの同時配信の番組を見たいと思った場合、NHKなら時間を問わず(「NHK+」アプリ利用)、民放地上波ならゴールデンタイム(「TVer」アプリ利用)に、スマホにテレビチューナーが付いていなくてもデータ通信を使って視聴可能になり、月額金額の990円でそれだけのことが実現できるというのは、少し前だったらちょっと考えられないくらいのプランになっています。

今回、mineoから発表になったのは、スタンダードより安い、月額税込660円という「ライトコース」です。このコースは平日お昼1時間の最大32kbps規制は変わらないのですが、それ以外の23時間は最大300kbps固定となるプランだと言うことです。

スタンダードの1.5Mbps(1,500kbps)から比べると5分の1のスピードということで、それにしては割安感がないと感じる方もいるかも知れません。そして、最大300kbpsで一体何ができるのか? と思う方も少なくないでしょう。このように数字を出してしまうとかなり「ライトコース」はスタンダードコースより見劣りしてしまいますが、スマホの使い方に絞って考えると、これはこれで有りというプランだということがわかってくるのではないでしょうか。

ちょうど私が契約している回線のうちで、UQモバイルの「くりこしプランS」の低速が最大300kbpsで、mineoのライトコースと同じスピードになります。私自身は、これらの二つの回線の使い分けとして行なっているのは、最大1.5Mbps回線では動画およびスマホアプリ利用中心で、最大300kbps回線ではラジオや音楽配信、ウェブ閲覧やメール、SNSくらいに使うなら十分で、画質を落とせばYou Tubeの再生も何とか止まらずに使えます。

ちなみに、mineoの「マイそく」ではライトコースになっても3日で10GBを使ってしまうと規制されますが、スタンダードコースと違って速度が5分の1ということは、同じデータ量をやり取りするにもライトコースの方が時間がかかる分、規制が生じるまでデータを使いまくるということは難しく、平日昼間を除いて最大300kbpsでほぼ無制限に使えるという風に考えることもできます。

また、スマートフォンで利用できるラジオアプリには「radiko」がありますが、無料ですと現在利用している地域で判定され、その他の地域のラジオを聞くことができません。全国の民放ラジオの放送を聴くためには「radikoプレミアム会員」になる必要があり、その場合は月額385円かかるのですが、「ライトコース」と合わせれば1,035円となり、平日お昼の問題さえリアルタイム聴取を我慢して「タイムフリー」という聞き逃しサービスを使って楽しむようにすれば、「マイそく ライトコース」でラジオを聴くには十分なクオリティがありますので、ラジオ聴取専用回線として持つのも面白いかも知れません。

今回、新たなコースが出たことで、スタンダートで契約したもののそこまで動画を見ないというなら、一時的にライトコースに変更してみるのもいいかも知れませんし、また状況が変わったらスタンダードに戻すというパターンもできます。とりあえず電話番号を保ったまま契約をキープしたい場合は、できるだけ月額を抑えたいところですから、個人的には今回の新しいプラン発表は歓迎したいです。

ちなみに、mineoでは2022年6月3日~8月31日まで申し込める「ホーダイホーダイ割」を実施する事を発表しています。具体的には月額990円のスタンダードコースに申し込むと、6ヶ月間は月額660円で利用可能になるというものです。とりあえず半年スタンダードで使ってみて、あまり動画を見るような使い方をしないということならば、値下げ利用が終了するタイミングを見計らってライトコースに変更するというのも有りですので、平日お昼の制限はどんなものか確かめるというところも不安だと思うので、8月まで待たずに早めに契約して使ってみるというのも手です。

このように、細かいプラン分けをすることで多くの人のニーズに応えようとするmineoの姿勢は個人的には良いと思いますので、興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか。

カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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mineoの「マイそく」に2022年8月から月額660円の「ライトコース」が登場」への2件のフィードバック

  1. ケータイオタク

    別荘でのネット用にmineo1.5Mbps(データ専用)を利用しています。楽天モバイルの自社エリア外と言う事もあり、その番号が良いのでmineo1.5Mps(12時から1時除く)に変更を考えているけど別荘を利用しない期間の番号維持には良いと考えています。
    自営で自宅で仕事をしている事もあり、12時から1時の間ネットをしなくても対応出来ると言う恵まれた環境にあるのでまいそくには興味があります。
    mineoは隙間を狙う発想が良いですね。確かにPCでネットで使っていると画像は遅く感じる事があります。3Mpsなら十分か。
    データ量で制限するのが主流ですが、速度での差別化を図るプランを提供するキャリアも出て欲しいものですね。

  2. てら 投稿作成者

    ケータイオタクさん コメントありがとうございます。

    mineoは楽天モバイルからの移行先としてにわかに脚光を浴びていますが、学生やサラリーマンなど、昼休みが決まっていてその時間にまとめてネットを使いたい場合にはそれだけでは厳しい状況はあります。ただ、今のスマホは一台で2回線を使えるものが増えていますので、「お昼だけ」使うために月3GBくらいの安い回線と併用することによって回線のバックアップにもなり、それほどコストもかさみません。今回のライトコースは、ahamoなど高速クーポンを必ずしも高速通信が必要ない時にも消費してしまう回線と併用するのも面白いかも知れませんね。

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