耳から入ってくる情報量を増やすためにも時々はラジオの利用をおすすめするわけ

家の中で生活をする事が多くなると、自宅内で音を発生するものにはどんなものがあり、普通に考えるとちょっと違和感のある音というものをこの新型コロナによる自粛期間を過ごしているうちに感じることができるようになりました。といっても、家族がガス台にヤカンを掛けたまま止めなくてお湯が沸騰する音が長く続くような音や、水道の蛇口が完全に閉まっていなくて水が流れる音と、洗濯機から水が出ている音を聴き分けられるようになったとか、大したことではありません。しかし、今後生活をしていく上では、いろんな生活音を聴き、その異常さを感じられるようになっておくことは大切ではないかと思っているので、自宅にずっと引きこもっていることも全く無駄ではなかったのだなと思っています。

そんな、人間が聞くことのできる音で、最近面白いニュースを知ることとなりました。テレビというより、スマホやタブレットで字幕付きの動画を見ることに慣れきってしまっている若い世代にとって、ラジオの内容をうまく聞き取ることができない人がいるという話です。ネットニュースにもなっているので聞いたことがあるという方もいると思いますが、個人的に思うには、私自身もそうだったのですが、ラジオの出す音声を理解できないという方は、単純にラジオをほとんど聞いたことがない人なのではないかと思います。

私自身、ラジオとは違いますが、音楽を聴く場合には現代音楽だったり、ジャズだったり複雑で奥深い音というのを聴いてすぐに理解するのは難しく、ラジオやCDだけでなく直接演奏しているライブに赴いたりして色々経験することで、ようやくその奥深さというものがわかるようになった実体験があるのです。最近になって私もYou Tubeのいろんな動画を見ることがしばしばあるのですが、様々な物の紹介・レポート動画についてはあえて音を出さなくても多くの字幕を追っていけばあらかたの内容がわかるように作られている場合が多く、ラジオの内容が聞き取れないという人は、もしかしたら、そんなに動画とともに流れる音を聞いていなくても内容は理解できるようになっているのではないかと思います。

逆に言うとラジオから流れる情報は音が全てであり、それなりに集中して聞いていないと内容が理解できないということは、わかっていただけるのではないでしょうか。ただ、そうは言ってもそこまで難しく考えることではなく、ラジオの内容はおしゃべりが中心であり、最初だけは集中してラジオを聞きながらその内容を理解するように努めれば、そこまでラジオの内容を理解できなくなることはないと思います。

最近は、ラジオ受信機がなくても、スマホでアプリを使えば日本国中のラジオ放送を聞くことができます。昔はAMはモノラル放送が主でしたが、ネット経由ではステレオの高音質で聞くことも可能です。さすがにスマホのスピーカーでは細かいところまではわかりませんが、イヤホンを経由して聞くと、オペラなどでは役者が舞台上を移動していることも慣れればわかってきます。

そこまで本格的にラジオに聞き入らなくても、もし災害時などに情報収集方法がラジオしかなくなってしまった場合、その内容を理解するためには、日頃からラジオの手法に慣れ、必要に応じて自分でメモを取るなどして情報の確認をするというような、普段テレビやYou Tubeに依存している中ではやることがないような方法を取る必要が出てきます。昨日も東北で大きめの地震がありましたが、ラジオからの情報というのは震度を地域別に淡々と述べるだけで、その土地の地理がわかっていないと全体の情報を把握するのは難しい部分もありますが、そうなるといざという時に情報を把握するために何を学習しておくかということもわかってくるでしょう。

キャンプという行為が、電気を使いスイッチだけ押せばほとんど全ての事ができる現代の生活とは離れ、自分で火を起こすことから始めるように、情報入手手段としてのインターネットが全く利用できなくなった時にどうすれば良いかと考えた場合には、小型ラジオ一台で自分や家族に必要な情報を入手するにはどうするのか考えることから始めるべきことだと思います。といってもキャンプのように多くのグッズを揃える必要はありません。他の情報を自ら遮断し、ラジオ(アプリを使って流すためのスマホ)から流れる言葉をしっかりと聞き取り、その内容を理解してラジオというメディアを利用できるようになれば、その体験はいざという時に役に立つように思います。


カテゴリー: 防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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