ゴールデンウィークに出掛けざるを得ない人が多い現状こそ問題ではないか

先日、友人と少し2022年のゴールデンウィークの予定について話す機会がありました。友人は休みが暦通りなので、ゴールデンウィークにどこか家族で出掛けたいと話していたのですが、今年のゴールデンウィークも、出掛けたら主要な観光地は人であふれ(今のところ県またぎでの移動を自粛という流れにはなっていないので)、車で出掛けたら新型コロナが広がる前くらいに高速道路は渋滞するのではないかという話をしても、でも家族から遠くへ行きたいと言われると、どこかに行かなくてはならないんだよねというようなため息交じりの話が返ってきました。

私も、かつて暦通りにしか出掛けられない時期には混雑を承知で出掛けたものですが、政府からの補助が出る旅行割引きについては本来2022年4月末で終了と言っていたのが翌月まで延長されるものの、ゴールデンウィーク時期には適用不可になるということで、費用がかかることを理解した上で出掛けるような形になってしまうでしょう。

さらに、現在は20年振りの円安になっていて、今回のゴールデンウィークでは影響は少ないものの、夏休みに海外旅行に行く場合にはツアー料金や燃料サーチャージ、さらに現地での滞在費が跳ね上がることがほぼ決定しているような感じです。使うのに困るくらい稼いでいる人はいいでしょうが、今後生活に関わる費用が上がることが確実な中で、そこまでしてゴールデンウィークやお盆など、人が集中し旅行代金が高騰する時に旅行に行かなくてはいけないのか? という疑問も生まれてきてしまいます。

そもそも、就学しているお子さんと一緒に行く場合、両親の仕事に関係なく出掛けられるのは土日祝日に固定される場合がほとんどでしょう。仕事によっては土日祝日に稼ぐような仕事もあり、本来なら休日出勤する代わりの代休を使って旅行に出た方が、道はそこまで渋滞しないでしょうし、公共交通機関も混んでいなかったり料金が安くなっていたりします。宿泊についても平日の方が安いというのが定番の中、なかなか両親の仕事に合わせてお子さんの学校を休ませて旅行に行くというのは、難しいと考える方もいると思います。

一つの考え方として、学校で学ぶ生徒みんなが一日も休まずに登校するような事が良いという風潮は、私の学生時代にはあったものの、年間数日でも自由に平日休める(当然事前申告は必要だと思いますが)ような仕組みを作るだけでなく、その権利を全ての生徒が行使するのが当り前というように思えるような世の中になった方がいいなと思っているのですが、まだ私の回りではそういうところまでには行っていないようです。

その友人は、ゴールデンウィークが終わると、子供はテスト前ということで旅行へ行くことは難しいと言っていたのですが、そこまで学校が土日祝日休みが当り前というような感じでカリキュラムを組んでいるとなると、もはや家族全体が自分の好きな時に出掛けられないような状況に甘んじる事も出てくるでしょう。

ちなみに、私の場合はゴールデンウィークは仕事になりそうで、世間が連休気分になっている中で働き、連休が終わった後の代休でのんびりどこかへ行ければいいなと思っているのですが、これから2週間の天気予報を見たら曇りや雨の予報が多いので、混雑を気にせず出掛ける決断をしている人も、できるだけ無理はせずに楽しいゴールデンウィークであって欲しいと思います。


カテゴリー: 旅コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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