ドコモ回線の「危険SMS拒否設定」自動適用されるMVNOについて

世の中の傾向として、前回書いたようなガラケー・ガラホで電話だけを使えれば良いという人はいるものの、証明書や電子決済などスマホでしかできない事も増えており、世の中の流れに乗るために無理をしてスマホにする方々もいるかと思います。

そんな中、どこにも悪い人はいるもので、ついうっかりとスマホのデータを抜かれたり、自分では使った覚えのない料金を請求されたり、詐欺被害のきっかけにもなりかねないメールやショートメッセージがやってくることが社会問題になっています。AndroidではGmailを使っている場合、そうした迷惑メールおよび詐欺を誘発するネットリンクの付いたメールについてはそれなりにGmailのフィルターが働いて直接メールを読まないようなことが私の場合は出来ているのですが、厄介なのが電話番号に直接届くショートメッセージ(SMS)です。

有名なのが、

「お客様宛にお荷物のお届けにあがりましたが不在の為持ち帰りました。下記よりご確認ください」

とリンクが貼られたショートメッセージが届き、そのリンクをクリックすると偽サイトにアクセスして不正なアプリをインストールした結果、消費者のスマートフォンから同じ内容の偽SMSが多数送信されたり(一通3.3円の送信料がかかってしまいます)、リンク先の偽サイトからID・パスワード等を入力した結果、キャリア決済などを不正利用されて、身に覚えのない請求を受けるという詐欺被害にもつながってしまいます。

荷物の不在通知を装うショートメールが巧妙なのは、たまたまそのメッセージを受け取った時に届く荷物があるという偶然があった時、メッセージを見て自分が注文した荷物についてのメールだと勘違いして、疑うことなく中味を見てリンクをクリックしてしまう可能性があることです。国民生活センターはこうした手段について告知し、個々の対策をお願いするという状況なのですが、全ての人がこうした事について知っているわけではありません。個人の対策にも限りがあるので、根本的な対策というものが求められているところが現状だと言えます。

先日、大手キャリアのドコモ(ソフトバンクも同時に別プラン発表)が詐欺メッセージだと思えるSMSをユーザーに直接送らないような自動で危険SMSを排除できる「危険SMS拒否設定」のサービスを開始することを発表しましたが、その際には同じドコモ回線を借りているMVNOで同じサービスを使うことができるのかというのが注目点でしたが、先日MVNOの中ではOCNモバイルONEや、iijmioとmineoのドコモ回線において「危険SMS拒否設定」機能を2022年3月中旬をめどに開始することが発表されました。

ということは、ドコモ回線を提供しているMVNOが全て自動的に適用されるわけではないということがわかるとともに、格安SIMを使っている方でもできればこの機能を提供しているところを選びたいという動機付けになっていくのではないでしょうか。

個人的にはメインの電話番号でSMSを一番良く見ると思われる回線をOCNモバイルONEに変えたばかりなので、この機能が利用できるのは素直に良かったと思います。今のところまだ全てのMVNOでこの機能が使えるのかがわからないので、直接サポートに問い合わせることが必要になってくるところがあります。ここで挙げた3社以外のところで契約している方については、過去にこうしたSMSを受信し、不審なものだと思っただけでなく、リンクをクリックしそうになったような経験をお持ちの方は、これからの動向に注目しておくことが大事だと思います。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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