南アフリカで新型コロナウイルスのオミクロン株に感染した患者が出た時から、今までより重症化しにくいのでは? という見解がテレビなどで語られ、それは日本で患者数が増えても同じように言われることが多くなりました。
こうした見解はもっともだと言われる部分もあるものの、その事が多くの人に認知され、それが常識とならなければ、まだ今の日本ではそうした情報に踊らされ、今までの風邪やインフルエンザと同じような対応を取ることは難しいと思わざるを得ません。
これは、私が以前インフルエンザに感染した時に感じたことですが、受診したお医者さんに、家で寝ている時に仕事を休むことは仕方ないものの、いつになったら仕事に復帰できるのかと質問したら、何とも言えないと言われてしまいました。症状は収まっても完治したと断言することは難しい部分があるので、再び仕事に戻るまでには現状を報告した後で職場の方の判断を仰いだ上で復帰したということがありました。
今の場合は感染した本人や濃厚接触者について、細かな隔離日数が定められているようですが、恐らくどこの職場でもそうした事を受けて、出社しても良いのか自宅療養になるのかの判断をされると思います。
たとえ、普通の風邪くらいの症状で、熱がすぐに治まったとしても一定の日数を経過する前に職場復帰をしてしまったら、自分が感染源になって職場全体に感染を広げてしまうのではないか(風邪と比べるとワクチン接種をしていても誰も免疫を持っていないので可能性は否定できない)という風にも思えてしまいます。
私自身医療についてはそれほど知識はありませんし、やはりかかりつけ医からの情報をしっかりととらえ、3回目の接種の案内を受ければ接種を受けるつもりでいます。それは、正直な話、先に書いたインフルエンザにかかった時の苦しさを忘れていないので、単純に苦しい思いをしたくないですし、それが新型コロナでもインフルエンザでもない、普通の風邪であっても、かかりたくないという思いが強いからと言うことになります。
今後の事を考えると、できるだけ早く今回の新たなオミクロン株に対しての研究が進み、今行なわれている隔離政策を変え、できるだけ社会への影響を最少限に留めながら、ウイルスとの共生を図っていって欲しいと思います。しかし、新しい感染症ウイルスの正体が解明されないうちは、やはりいかにして身の回りで感染者を出さないようにするかということが大切なような気がします。
ここで改めて、アルコール消毒や手洗いの徹底および、体力的に無理をしたり睡眠時間を削ったりして免疫力を弱めるような行動は慎むという基本的な事から実行していくことの大切さをかみしめたいと思います。まだ社会制度が変わらないうちに、私たちのライフラインを支えている人たちの中で感染が広がってしまったとしたら、社会自体の停滞が本格化してしまう恐れがあります。医療の力や政治の力も大切ではありますが、まずは一人一人の自衛という面にももう一度注目してみたいと個人的には思っています。