UKではナローボートで生活する人々が増加中? 船中泊で気ままな旅も良いが日本では?

相変わらず年始はテレビの前に座って動かないような状況が続いていますが、ロンドンでは時速6kmくらいしか出ないかつては運河を移動していた「ナローボート」の登録が増えているそうです。この船は免許もいらず操縦も簡単で、現在は多くの船が生活できるスペースを組むように改造され、運河で停泊しながらテレワークする人もいたり、私が見たテレビニュースではリバプールからロンドンまで移動しながらやってきた人に取材していました。

船上生活というのは、大雨の時が心配になったり、川が凍結したら身動きが取れなくなるので、どうなるのかという感じではありますが、そもそも高速移動することを放棄し、ゆったりと(名前の通り船の中はかなり狭いようですが)船で移動しながら生活できる選択がある事は、日本から比べると羨ましいと思いますね。

色々調べてみると、UKではこのナローボートを特定の場所に係留してその場所で生活する方と、今回テレビで紹介されていたような、運河を移動しながら生活する方がいると言います。前者の場合はきちんと定住の許可を届け出て税金も払います。郵便なども係留地にあるポストに届くのだそう。旅行用のナローボートの方がそうした係留のための費用は少なくて済みますが、居住用、旅行用などそれぞれの目的に即した係留権が必要になったり、ライセンスが必要になるということです。ただそうした手続きさえできれば、船を我が家として自宅ごと移動できる生活というのは一度やってみたいものです。

現在の日本で移動しながら生活をするような事を考えると、やはりキャンピングカーを使っての旅ということしか思い付きませんが、日本の場合はどこでも気軽に車を停めて車中泊することについての風当りは強く、公共の駐車場や道の駅でも車中泊をあえて禁止にしているところもありますので、緊急避難的に車中泊をしなければならない状況を除くと、なかなか長期にキャンピングカーで移動しながら生活をするというのは難しい部分もあります。

せめて、格安で停められる車中泊スペースがいつでもスマホから利用予約することができて、車中泊ライフが一般化すれば嬉しいのですが、最近はキャンプブームもあり、オールシーズンいつでも利用できて空きがあるような状況も考えずらいので、今後も日本では車中泊旅をする場合には色々と旅先でトラブルにならないような車中泊の仕方について考えることも必要です。

はっきり言って、単に夜に体を休めるだけなら、問題なく車中泊が可能なキャンプ場を予約して宿泊するよりも、最近では車利用に優しい、ナイトパックも充実している郊外型の個室付きのネットカフェをスマホで予約した上で利用した方が、シャワーもフリードリンクもあり、ネット利用やスマホ・パソコンの充電もできる上にキャンプ場のように事前予約が必要でなく(直前でもネットで空きを見付けてそこまで移動すれば良い)、利用金額も恐らく安く済むのではないかと思います。

車中泊を商売にしようと試行している動きについてはこちらでも把握していますが、少なくともネットカフェより高くては私にはそこまでして利用する気も起きませんし、逆に「店内設備利用可の上で車内での休息用」として、共用設備のみの利用(個有スペースは利用しない)で寝たり休憩する際には外に出て車中で行なうようなルールで、郊外型のネットカフェが新たな料金を作ってくれればいいのになと思います。ネットカフェ側では新たな設備を整えることなく、ユーザー側からしても個室が満室でも利用することができるので、いつでも利用可能になり、大変便利なような気がしますので、それが日本の車中泊のスタンダードになるのではないか? という気もします。

ナローボートの話から一気に世知辛い話になってしまいましたが、ネットカフェを効果的に使った車移動の旅というのは、カーナビアプリやネットカフェの提供するアプリからでも簡単に検索できますので、感染症の恐怖が無くなった時にはぜひ試してみたい旅の方法ではないかと思います。


カテゴリー: 車中泊・車関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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