家の中の電池をほぼエネループで賄っていてもストックが必要なアルカリ電池の用途

私は以前から、電池を使った家電製品については、充電により限界はあるものの相当の回数を再利用可能なニッケル水素電池の「エネループ」(単三型および単四型)を入れて使っています。基本的にはそれで十分で、もし単二や単一を使う製品があっても、それぞれの電池の大きさで単三電池をセットして使うことのできる「スペーサー」という器具を使って、利用することが可能です。そういう意味ではできるだけ電池の廃棄物を出さないというエコな生活を行なっていたということになります。

ただ、家庭にある製品の全てをエネループだけで使うことはできません。家によってはその製品がないところもあるかも知れませんが、オール電化の家でなければまずどの家にもあるものが、エネループ使用ができないということがあるのです。

それは、自宅にある「ガステーブル」です。特に自宅のガステーブルは、電子制御でご飯の自動炊飯や天ぷら油の温度調整ができたり、やかんを火にかけて沸騰した時、あるいは5分間沸騰させたあとに自動消火する機能が付いています。そうした機能を使うために、さらにガスを点火させるために電池による電力供給が必要で、昨日ガスを使っていたらついに電池交換のランプが点灯してしまったのでした。

なぜエネループがガステーブルで使えないかというと、エネループなどの充電池というのは最大電圧が1.2Vと、マンガン電池やアルカリ電池の1.5Vと比べても非力で、もし満充電したエネループをスペーサーに入れてガステーブルにセットして使おうとしても、電圧の関係から、この電池は消耗していると誤判定し、うまく点火することもできない可能性が大きいのです。

今回は、以前余分に購入していた単一アルカリ電池のストックが準備してあったのですぐに対応することができたのですが、もし大きな災害が起きて停電した際、ガスの供給がされたとしても、もしガステーブル内の電池が消耗してしまったら、ガスが来ているのにガステーブルが使えなくなってしまう最悪の可能性もあるのです。

そこであわててストック用の単一アルカリ電池を買いに行ったのですが、大量にストックしなくても、一般的なガステーブルで使う2本パックを一つ置いておくだけで安心できます。この他、家に多くあるリモコン用の電池としては、ある程度休ませると回復する単四型のマンガン電池(100円ショップへ行けばまとまったものが110円で買えます)も、主にリモコンでしか細かい動作設定ができないエアコンを年中使っている方には予備として用意しておいても良いものだろうだと思います。今年ももう終わってしまい、地域によってはお正月の営業を休止するところもあるかと思いますので、いつ必要になるかわからないものの品切れには注意して今のうちに補充しておきましょう。


カテゴリー: 防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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家の中の電池をほぼエネループで賄っていてもストックが必要なアルカリ電池の用途」への2件のフィードバック

  1. T

    乾電池駆動の機器は、1.2Vでも動くようにしてほしいところ。
    併せて信用の置ける、1.5Vな単三充電池の登場に期待したいと思います。

  2. てら 投稿作成者

    Tさん コメントありがとうございます。

    今回紹介したガステーブルについてもそうですが、一応はエネループ対応をうたっているLEDランタンでもアルカリ電池と比べると多少くらい感じですし、非対応のものを無理に使っていると、電気関係のトラブルが心配です。

    今の世の中を考える場合、自分なりにおかしいと思うことが多々ありますが、あれだけプラスチック製品の削減をうたいながら、不法投棄される可能性の高い電池について、エネループは普及しているものの、この1.2V対応or1.5V問題および、いわゆる「ボタン電池」に充電できる製品が一般化していないため、今で言うと体温計のような機器を使う場合に、電池はほぼ使い捨てになってしまいます。

    本来は、メーカー団体が考えていかなければならないことだと思います。逆にこうした問題をクリアして、それを世界標準にできれば日本の製品ももっと世界で売れるようになるのではないかと思うのですが。

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