政府の新型コロナワクチン接種証明書アプリをしばらくインストールすらできない地方も

新型コロナウイルスのオミクロン株が市中感染の域に広がってきた中では、もはや必要とされなくなってくるのでは? と思われるワクチン2回接種を証明する証明書について、政府は12月20日からマイナンバーカードを持っていて、その内容を読み取ることができるスマホを持っている人限定ではありますが、スマホの中にワクチン接種証明書を入れることのできるアプリを公開しました。

テレビではすでに多くの人が導入したことが報じられ、さらに一部不具合がある(別姓での登録ができない?)ことを報道していますが、そうした報道を受けて早速私もアプリをインストールしようとGooglePlayからアプリの検索をして、ようやく導入できるかと思っていたところ、何ということか、以下のような画面が出てきてしまいました。

この文章によると、私の住む地域ではアプリそのものをインストールできない仕様になっているようで、「アプリがインストールできません」ではなく「お住まいの地域では以下のアプリをご利用いただけます」とあって、あの悪評だらけの厚生労働省が金の無駄遣いをしたCOCOAアプリを今さら勧めてこられようとは、怒りを通りこして呆れているというのが正直なところです。

ある意味、オミクロン株が今後流行していくことで、このワクチン接種証明書を持っていても具体的なメリットが見いだせなくなり、3回目接種が終わった頃に使えるようになっていくのかなという気はするものの、今回の対応を見ている限り、3回打った後にアプリが使えるようになるかも怪しいと思っています。地域によっては、データの確認作業が必要だということはニュースを見て知ってはいたものの、実際にアプリをインストールすることもできない地域があるのにも関わらず、そのことを告知したり、ニユースで伝えない政府やマスコミについて、不信感が増しただけという結果になってしまいます。

新型コロナ対策についての不信というのはこれだけではありませんが、実際にできると言っているものができないという事になると、今後も本当に大丈夫なのかということについても不安になってきてしまいます。個人的には3回目のワクチン接種については地域格差があっても、流行しそうな場所だったり市中感染が広がりそうな所で若い人を中心に接種することについては異論がないのですが、輸入に頼っていて必要な量の見通しが立たないワクチンならまだしも、全国同時タイミングで利用することが可能なアプリくらいは、地域格差なく使えるようにして欲しいものです。

この話というのは、わかっている人にとっては待てばいいのですが、よくアプリの事をわかっていない人にとっては今後大きな問題に発展する恐れがあります。政府の公式アプリに似せた、スマホ内部のデータを奪い取る悪意を持ったアプリが出現したら、まだ公式アプリが提供されていない中で情報弱者が間違ってそうした悪意あるアプリをインストールしてしまう可能性も出てきます。政府には、早急に公式アプリも少なくとも全国でインストールすることができるようにして欲しいものです。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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政府の新型コロナワクチン接種証明書アプリをしばらくインストールすらできない地方も」への2件のフィードバック

  1. ケータイオタク

    GooglePlayではなくデジタル庁のホームページにQRコードが掲載されているのでそちらからインストールすれば出来ると思います。
    ホーム>政策>新型コロナワクチン接種証明書アプリ
    で出てくると思います。
    以前RenoAを使用していると書かれていたと思いますが、たしかRenoAはアプリに対応していないと聞いています。
    自分はReno3AやA5 2020などで対応していました。GooglePlayでは同じような画面しか出てきませんでした。
    androidの場合機種によってNFCの読み取り位置が違うのでマイナポイントのページに機種ごとに読み取り位置が紹介されています。
    海外用と国内用があり、両方とも登録しています。海外用と国内用と両方登録するようにするとまずマイナンバーカードを読み込み次にパスポートを読み込みます。そうすると両方使える様になります。
    旧姓併記には対応していない、iPhoineではファーストネーム、ファミリーネームとパスポートと表示順が違いなど問題がありました。iPhone版はすぐに修正されましたが、旧姓併記の場合は1月中修正となっています。
    年内発表とはなっていたとは思いますが、対応まで延期しなかったことはなぜかとは感じました。
    想定できるのは海外旅行再開が近いのでは。このアプリは国際基準に基づいており、その基準を導入している国では接種証明書として通用すると言う事です。
    海外旅行再開となれば紙媒体のみでは発行を求める人が役所に行くので繁忙になる。それは避けたいと言うのではないでしょうか。スマホで発行できれば繁忙を避ける事が出来る。旧姓併記の人は数は多くない。そこまで対応するのを待つよりまず多くの人が交付できる状態にする。
    インストールしておけば通信状態にかかわらず表示する事は出来るそうです。確か機内モードでの表示できました。
    国内利用で差別が生じると反対する人たちがいますが、マイナンバーカードが必要とされ、その普及率が40%前後では差別可能なほど普及するとは思えない。
    さらにマイナンバー自体についても無知な思い込みが多いのにはあきれます。マイナンバー自体はすでに行政で管理上使用されており、それはマイナンバーカードの発行とは関係ない。発行の有無にかかわらず割り当てられており発行でマイナンバーが付与されるものでないことがわかっていない。
    発行にマイナンバーカードが必要とされることに反発する声も多いようですが、オンラインで発行するには接種データとむずびつけられた本人確認書類が必要ですが、それはマイナンバーカードしかない。免許証は本人確認書類ですが、接種データとは無関係。
    無知や思い込みからくる反発が多いですね。
    以前紙媒体の接種証明書を発行した時には遅れているとか散々書かれましたが、いざデジタル化されるといつ使うのか。税金の無駄使いと批判するのですからあきれます。

  2. てら 投稿作成者

    ケータイオタクさん コメント及びご教示ありがとうございました。

    大阪や京都だけでなく、東京でもPCR検査が無料でできるようになるというアナウンスもありましたが、そんな状況ではワクチン接種証明を入れても、使える状況は限られてきますね。ともかく入れないよりマシだとは思うので自分のは無理でも親の分(こちらはドコモのおサイフケータイなので大丈夫か?)チャレンジしてみようと思います。

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