「連続ひき逃げ」で4人の運転手が逮捕された事実から考えなければならないこと

車のハンドルを握って運転をしていると色々な事がありますが、私の場合幸いなことに大きな事故の加害者になったことはないのですが、ヒヤリとしたことは何度もあります。対人事故になると相手がいるわけですから、もし自分の車で怪我をさせてしまったら、まずは車を安全な所に停めた上で被害者の安全を確保した上で必要があれば救急車を呼ぶことが大切だとされていますが、今月初めにそうしたセオリーを忘れてしまったことで大きなニュースになってしまった事例がありました。

2021年12月1日の午前6時頃に、大阪市の交差点で横断歩道を渡っていた男性が軽自動車と接触事故を起こしました。その軽自動車はそのまま逃走したのですが、接触のはずみで男性は倒れてしまい、その倒れたところにタクシーとワゴン車の2台が男性を轢いてしまい、それらの車も逃走。さらにその6分後にも別のタクシーが男性を轢き、都合4台の車に男性は轢かれたことになります。

ここで問題だと思うのはニュースではそこまで特定されていませんが、3台目の車の運転手の行動です。そもそもこの男性が渡っていた横断歩道には信号があったのか、さらには信号は歩行者側は青か赤かという問題があるものの、自動車と人ですので、歩行者側に大きな過失があったとしても車の運転手の責任はそれなりに問われてしまうでしょう。

男性はニュースの段階では意識不明の重体だということなのですが、最初の事故を起こした1台目の車と、男性に大きなダメージを与えた2台目の車ということになるでしょうが、それら2台がともに現場から逃げてしまっている中、さらに轢いてしまった3台目の車の運転手については、そこで車を停め、警察と消防に連絡をすれば、逮捕されることもなく、事故も前の車によって良くわからないまま轢いてしまったということであれば、情状酌量されたのではないか? という気もします。

ニュースでは逃げた運転手の言葉として、「私もいいかなと思ってにげた」というのがありましたが、まさにそうした事が、場合によっては人生を狂わせてしまうほどのダメージを受けてしまうのです。自分だけ正直に供述しても警察は自分だけを重過失だと認定してしまうのでは? という疑念を持っているのかも知れませんが、今回のニュースでも事故に関わった車の運転手は全員逮捕されていますし、目撃者の証言や自車にドライブレコーダーが取り付けられていれば、その画像からも自分の意見を主張することもできるでしょう。

これだけ街の中に監視カメラが付けられている状況の中で、常に車の所有者についての情報であるナンバープレートを付けて車を運転している以上、まず「逃げ得」というものはないことをしっかりと認識することが大切です。急な用事があって急いでいたとしても、その用事と、その場から逃げた事に対する罪の償いを比べれば、用事の相手にはスマホから連絡した上できちんと事故現場で被害者の救護と現場検証を行なうことの方が、今後の自分の生活を考えても大事なのではないでしょうか。


カテゴリー: 車関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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