アルポットの中のバーナーを自作系携帯灰皿流用のものに替えることのメリット

先日、釣り人のお供としてロングセラーを誇る「アルポット」のアルコールバーナーをネットで購入したポケットストーブの中に入れて持ち運ぶことのできる小型アルコールストーブに入れ替えて使う事について紹介しました。

今回は、その交換した小型アルコールストーブのうちでアルコールが最大40ml入り、今の時期なら火が35分くらい持続する燃費の良さが売りの「アルコールストーブ 【TYPE: H】」をセットして一合の炊飯を試してみました。前回紹介した時の写真の使い回しになりますが、シリコンのシートを敷いた上に小皿を乗せ、その上に写真のようにこのアルコールストーブをセットすると安定してセットすることができます。

このアルコールストーブではアルポットに付属のバーナーとは違い、アルコールの量によって火が持続する大体の時間がわかるため、必要な分のアルコールを注入して火を付けたら、後はそのまま放ったらかしておけば自動的にご飯が炊ける「自動炊飯」を行なうことが可能です。一合炊きの場合のアルコール量は20mlが目安で、二合の場合は30mlで自動炊飯ができます。今回は一合を炊くことにして、20mlのアルコールを注入して火を付け、フタをした上で上に重しを乗せて火が消えるまで放置し、その後十五分くらい蒸らしました。といっても大体30分くらい危険がない事を確認しながら放置していただけです。

フタを取ると、このようにいい感じにご飯が炊けています。中が沸騰してくるとかなり湯気が上がり、水が漏れてきたのですが、フタは中にかぶさるようになっているので鍋の外への吹きこぼれまでには至らず、フタの取っ手のついた方まで水が溢れてきて少し汚れましたが、アルコールストーブの特性として燃料が少なくなってくれば火も弱まってくるので、一合であれば全く何をしなくても周りを汚すような事にはなりませんでした。

小さなしゃもじでご飯をよそったら、底の方が若干焦げていました。家のベランダで炊飯する分にはキッチンで後片付けできるので問題ありませんが、今後外で炊飯をすることを考えると、このようなこびりつきは避けたいところです。対策としては、ご飯に水を吸わせて火を付ける前にマドラーのようなもので中味をかき回し、火にかけて沸騰したくらいでセオリーを無視してあえてフタを取り(アルポットの取扱い説明書では沸騰後にフタを取るようにとあります)、さらに中味をかき回すことでこびり付きが抑えられるのではないかと思っています。

どちらにしても、一合で20ml、二合で30mlのアルコールを注入するだけで自動炊飯が可能で、鍋にはお米の量と水の量の目安となる目盛り(一合二合とも)があり、さらに暴風の中でも調理可能ということで、下のバーナーを交換しただけですが、これだけで私のアルポットは、かなり効率的に湯沸かしに炊飯に鍋料理に使えるように進化したのではないかと思っています。

「アルコールストーブ 【TYPE: H】」は見ためは100円ショップでの販売がある携帯灰皿を加工したものですが、数年で交換が必要なガラスの芯ではなく、燃焼温度では痩せることは考えにくいセラミックフェルトが入っているので、大事に使えば相当長く使い続けられる物に仕上がっているように思います。これで、アルポットの欠点である「バーナーのメンテナンスの悪さ」も払拭され、燃費も良く、さらに単体でもミニストーブなど別のゴトクに流用できるので、今後の可能性はかなり広がります。アルポット単体でも、複数このアルコールストーブを用意して、火が消える時間になったら底を外して交換することで、長時間の煮込み料理も少ないアルコール燃料でできるようになります。

自分的にもここまでアルポットが便利に使えるようになるとは思いませんでした。交換したアルコールストーブはセラミックフェルトにアルコールを染み込ませる構造になっているので、倒してもアルコール燃料を周辺に撒き散らすようなことも考えにくいので、きちんとセットして本体の転倒に気を付ければ、使用時の安全性についてもそれなりに保っているのではないかと思います。

火を使った調理というのはどうしても危険を伴いますが、良いこともあります。電気を使って車内で炊飯器を使うことを考えると、いったんポータブル電源の電気を使ってしまったら、再充電には結構時間がかかり、もし電源が途中で切れてしまったら簡単に電気を持ってくることも野外ではできないので、コンセントがない所での利用には厳しいものがあります。アルコール燃料の場合はごく少量でも簡単に燃え、一合から二合のご飯を簡単に炊くことができるエネルギーの源であるわけですから、状況に応じてこのメリットを生かし、将来の車中泊旅に役立てたいですね。


カテゴリー: 車中泊のための道具考 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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