私がずっと使っていて、多くの皆さんにおすすめしたいものが、生産中止になっているのを発見したのは最近のことでした。というのも、かつては替刃よりも本体を買い替えた方が安いくらいの低価格(だいたい二千円弱)で全国の家電量販店で購入でき、電源が単三電池2本で動き、音も静かでコツをつかめばかなりキレイに剃れるフィリップスの乾電池式シェーバーのPQ209/17の価格がネットで倍以上の価格になっているのを発見したのです。
こういう時には何かあると思っていたら、メーカーが生産中止にしていたというのがわかったというわけです。私自身は前のモデルのHQ130を使い続けているのですが、まだ刃が欠けたわけではないのですが、下の写真のように替刃のカバーが外れてしまったのです。
メーカーでは毎日使用すれば約2年で替刃交換を推奨していますが、私自身はそんなにヒゲが濃くはないので、恐らくその期間の倍以上は使えていて、本体自体のモーターにも全く問題はありません。今までは替刃を購入するより安く替えられる本体交換で購入することを続けていたのですが、今回はさすがに本体の価格が上がっていることから、別の乾電池式モデルを探すか、替刃を買うべきかの判断を迫られることになりました。
ちなみに、乾電池式モデルでアルカリ電池の使用が推奨されているものの、充電式のエネループでも私の場合は問題なく剃ることができるため、ランニングコストも掛からず、旅行の際も充電する必要がない(充電済のエネループと交換するだけで良い)というのが大きなポイントで、そのあまりの使い易さにフィリップスが乾電池シェーバーの生産中止を決めたことを察知するのが遅れてしまったことが悔やまれます。
ただ、調べたところこの乾電池シリーズの専用替刃の型番は「HQ56/51」というもので、1パッケージに3つの替刃が入っており、普通フィリップスのシェーバーは替刃を3つ使うものが主流なのですが、乾電池式のものは2つで済むため、このパッケージを2つ購入しておけば、合計6つで3回の替刃交換が可能です。これを書いている現在、ネット上の最安値は1パッケージ2千円くらいなので、2パッケージ購入代金を3で割ると、一回ごとの替刃交換にかかる費用は1,300円ちょっとと、逆に現在は替刃のセットを購入する方が安くなっています。
とりあえず、今の刃はまだ刃こぼれしていないので継続して使いながらも、替刃はゲットし、今後しばらくは電気シェーバーのメンテナンスに心を砕かなくても良くなるようにしておこうかなと思っています。
現在主流の充電式シェーバーはその性能には驚愕するものの、私にとってはオーバースペックで(髭の濃い人には高性能の電気シェーバーも必須ではありますが)、本体モーターが大丈夫でも電池消耗により定期的な買い替えが必要になります。また、災害時に身だしなみを整えたい場合にも、支援物資として入手可能な乾電池が使えるシェーバーは、あっても全然困らないわけで、改めて廃盤になったことは残念ですが、少なくとも私は本体がぶっ壊れるまでは使い続けたいので、今後は本体を壊さないように気を付けながら使おうと思っています。
企業論理としては売上を増やし利益を上げてこその仕事であるとわかってはいるものの、安定した電源を確保できない地域は今も世界の中では存在します。CO2排出を減らすために、小さなソーラーパネルからでも充電でき単価も安いエネループのような乾電池形状の充電池を利用できる家電製品を作ることは、むしろ時流に乗っているのではと思うのですが、今後の状況も見ながら個人的にも大量にエネルギー消費をしない生活を目指す一環として、今のシェーバーを使い続ける方向で考えます。