区切りの日を前にしても未だ注意する日々が続く日本の現状 東北地方の地震に思うこと

2021年2月13日23時7分、その時私はすでに床に入っていて、さらに震源から遠かったので感じることはなかったのですが、当時起きていた人に話を聞くと、かなり長く目まいを起こしたかのような錯覚に陥り、まさに10年前に起きた東日本大震災当時の事を思い出したということでした。

13日の地震は東日本大震災の余震だという指摘があったのですが、地震の規模を表わすマグニチュードは7.3と相当に大きいものでした。さらに今後一週間にかけて大きな余震が来る可能性があるということで、多くの人が決して忘れていないにも関わらず、新たな地震がやってくる可能性のある今の日本で生活をする私たちは、改めていざという時の心構えというものを考えておかなければならないと強く思いました。

この文章を書いている現在ではほとんどの家で停電は解消したようですが、まだ一部の地域では断水が続いていて、高速道路や一般道も一部の区間が土砂崩れの影響で通行止になり、さらに東北新幹線もしばらく一部区間で運行の見込みが立たないなど、当り前に利用できていたライフラインが寸断されることとなっています。

今回の地震の場合は多くの人の寝入りばなを襲い、外の様子を確認しようとしても暗くて良くわからず、さらに家の中が停電になってしまってテレビもインターネット(光回線など)も使えないということになると、不安な心だけが増大されることになってしまいます。現在、対策をしていない方は、停電・断水になっても少しの間は家にあるもので代用できるような用意をしておくことをおすすめします。私が考える必要なものとしては、

・飲料水
・明かり
・情報
・食料品

こうしたものが最低限利用できれば、給水のお知らせやスーパーマーケットの開店状況などが入ってくるまでは家から出ないで過ごすことができます。私の場合は、飲料水についてはスーパーマーケットで買い物をする際に、お店の利用者に向けてサービスしてくれている水道水をフィルターを使ってきれいにした純水をもらってきて、水が傷まないくらいの期間で飲みきり、飲み切る前にまた汲みに行くことを続けています。この一連の行動はなかなかめんどくさいとは言え、家にこもりっきりになるのを防ぐとともに、ペットボトルの水を備蓄しなくてもいいというメリットがあります。ただ、今はネットでもペットボトル飲料を家まで配達してくれるので、500ml×24本で12Lくらいの水は家に常備しておいて、定期的にローテーションするのも一つの方法だと思います。

食料品については、停電すると冷蔵庫が冷えなくなってしまいますので、常温で食べられるものを中心に、日頃の食事の中でも使えるようなもの(缶詰など)を切らさないようにしておくことを心掛けています。加えて水があればインスタントラーメンのようなものもカセットコンロとセットで作れますし、パックご飯とレトルト食品を湯煎して温かいものを食べることもできます。

そして、地震が起きたのが夜だった場合、何をするにも必要なのが明かりですね。これは情報を得るための準備とも重なるのですが、スマホやスマホを充電するモバイルバッテリーとは別に、乾電池で利用できるランタンや懐中電灯を用意しておくことをおすすめします。電池は充電式のエネループにして満充電したものを保管しておけば、朝までの明かりは大丈夫ですし、同じく乾電池で使えるポータブルラジオも使えます。手回し発電ラジオはラジオ内の蓄電池をいっぱいにするまでハンドルを回しても、数時間でラジオが聞けなくなってしまうので、夜通しラジオを付けっぱなしにしても大丈夫な乾電池を入れてでも使えるタイプのものを用意し、もしこれから購入する場合には、できれば明かりとラジオの使用電池を揃えておきましょう。

懐中電灯の場合、白色のレジ袋に懐中電灯を入れると光が拡散し、部屋全体を明るくすることができます。基本的には周辺が見にくい夜に家から出て避難することは避けた方がいいですが、どうしても家から出なければならない恐れがある場合には、頭に付けるヘッドランプを用意しておくと、家の中では懐中電灯、天井から吊るせばランタン代わり、外に出る時には両手を自由にした状態で付けた人の目線の先を照らせるということで、災害時には心強いアイテムとなります。単三電池一本で動くものもありますので、これにプラスして単三電池2本で動くポータブルラジオを購入し、充電池はエネループと充電器のセットを用意しておけば、そこまで費用は掛けずにいざという時に備えられるのではないかと思います。

そういう意味では前回このブログで紹介したエネループのUSB充電器というのは、もし充電池の容量が少なくなっても、常にモバイルバッテリーを使っている場合にはそのモバイルバッテリーを使って単三・単四の充電池を比較的短時間で充電することができるので、モバイルバッテリーを充電できるバックパックにぶら下げて移動できるくらいのソーラーパネルとセットで用意しておくと、100円ショップで購入できるS字フックを使えば家の物干し竿にぶら下げて発電できるようになります。これで規模は小さいですが必要最低限の電気を自力で何とかできるということにもなります。今回の地震による停電で心細い思いをした方々は、そうしたグッズの用意も考えてみてはいかがでしょうか。


カテゴリー: 防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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