先日に2回にわたって起こったGoogleの各種サービスのダウンによって、影響を受けた人はそれなりに多いのではないかと思われます。You Tubeも見られなくなりましたし、そんな時はまずは自宅や自分のネット接続状況を疑うものですが、その時にGoogle自体が問題を起こしているということまでは考えなかった人もいるのではないでしょうか。
私の場合は、そもそも使っているスマホがAndroidなので、ID的に使っているのがGmailのアドレスになります。ネットを使って長いので、全てをGoogleに依存するようなことはしてはいないものの、メールの確認については別のアドレスに届いたメールをGmailに転送させた上でパソコンのブラウザ上やスマホアプリの上から読むことが多いです。こうすると、昨今問題になっている巧みにフィッシングサイトに誘導しようとする詐欺メールを自動的にごみ箱に送ってくれるので、割と安心して受信ボックスに届いたメールを開くことができるのです。
ただ、そうした事がしばらくできなくなってみて、いくら便利であっても一つのサービスに依存しまくることというのは、やはり気を付けなくてはならないということをしみじみ感じています。
今回の事で来年以降にあるかも知れないと思ったことがあります。Googleは世界中でスマホの基本OSとしてそれなりの覇権を握っていますが、こうしたアメリカ企業による独占を良く思わない国もあるでしょう。そういう国の中で、軍事的にはアメリカに対抗するだけの軍備を持たないながらもインターネット上からアメリカ及びアメリカに依存する日本のような国々を攻撃するためにはGAFAと呼ばれる企業を攻撃してそのシステムを一時的にもストップさせることができれば、多大な被害を与えることができるだけでなく、国同士の話し合いを有利に進められるのではないかという風に考えるところも実際にあるでしょう。そうなった時には一般ユーザーであっても便利なサービスが利用できなくなると思われるので、その時にどうするのかということも、今後は考えておかないといけないのかなとも思ってしまいます。
具体的には、ネットでは良くある「2段階認証」のためのワンタイムパスワードの送付先について、Gmailのアドレスにしていた場合、GmailおよびGoogleのシステムがダウンしてしまったらお目当てのサービスにログインできない状態が続くということにもなります。2段階認証自体はなりすましを防ぐための良い方法だと思いますが、多く使っているサービスをからめて便利に使っているともし何かが起こった場合には影響を受けますので、改めて自分が今使っているサービスの内容を点検し、過度なGoogleへの依存(サービス云々ではなくIDの利用など)については再考すべきではないのかと思ったりします。
それにしても今年は、GoogleについてはGoogleフォトの改定をはじめとして、様々なところでケチが付き始めた年だったように思います。かつてのマイクロソフトがそうであったように、今後Googleが今までと同じようにインターネット上の情報を牛耳ることができるかどうかもわからないので、そういった観点からも自分のデータ保護については改めてその方法について考えていきたいと思っています。