事故が起きたらその場から離れるべからず

ここのところ(2020年10月現在)、映画の宣伝ということでテレビのバラエティ番組に数多く出演してその存在をアピールしていた若手男性俳優が悪いニュースの主人公になってしまいました。最近は覚醒剤や大麻所持で警察に逮捕されるケースもありましたが、今回の若手俳優は自分の車に乗っていたところ人身事故を起こしたというのですが、どうやらバイクにぶつけて骨折した被害者を残してその場から立ち去ってしまったことで、単なる人身事故ということから更に悪い状況になってしまったようです。

こうした話というのは、悪いとわかっていてもするのかはわかりませんが、2年前(2018年)の今ごろにも同じように人身事故を起こしたのにその場から離れてしまったことで(その時は飲酒をしていたという今回の事故より悪質?)ひき逃げ事故になり、芸能界を去った元女性アイドルグループのタレントの例もありました。

その方は事故直後に芸能界を引退し、裁判では懲役2年執行猶予5年ということになったので、当分は生活自体を自粛しなければならなくなっています。たかが交通事故といっても、状況によっては他人の命にもかかわる事故を起こす可能性があるわけで、ハンドルを握る際には相当の覚悟が必要になることをどれだけの人が認識しているのかという事を考えてしまいます。

これは私自身も肝に銘じて置かなければならないことで、いつ事故の当事者になってもいいように、もし事故を起こしてしまったら直後にはどうすればいいのかということをおさらいしておこうと思います。これは法律で決まっていて、道路交通法(72条1項前段)には「交通事故があつたときは、当該交通事故に係る車両等の運転者その他の乗務員は、直ちに車両等の運転を停止して、負傷者を救護し、道路における危険を防止する等必要な措置を講じなければならない。」と書かれています。つまり、

・直ちに車両を停める

・事故で負傷者がいれば救護する

・車を安全な場所に移動しさらなる事故を防ぐ処置をする

ということを、速やかに行なうことが必須だということです。事故相手や物への補償については自動車保険に入っていればそちらから補償することができますが、上記の行動を取らなかったり(今回の逃げてしまうことを含む)、相手および物の所有者の心証を害する行動を取った場合、いくら保険に入っていても、スムーズに事故処理が進んでいかなくなることもあります。上記の事を全て行なったとしても揉めることはあるものの、起こしてしまった事故を無かったことにはできないということだけは確かなので、その時点からどうするか困ったら保険会社や弁護士の先生に連絡する方が良いわけです。

以上のような行動をきちんと取ったとしても、相手に大きな怪我を負わせたような場合には保険会社任せでは済まず、被害者への対応がストレスになる場合もあります。しかし、そうしたリスクを承知した上でハンドルを握っているわけですので、事故を起こしてしまったら、その状況は冷静に受け入れ、3つの現場での事故処理を行なってから今後の事については考えるようにしましょう。

今の時代は、道路やお店の前にある監視カメラだけでなく、自分の前後や近くを走行している車にドライブレコーダーが設置されているケースも考えられるので、その場から逃げ切ろうという風に考えること自体が自分の首を絞めるかも知れません。今回の若手俳優の場合でも、彼はすぐ現場に戻ったという報道がされていますが、やはり今後は事故直後に運転者としての義務を果たさず逃げたことが問題視されることになってしまいます。くれぐれも自分がひき逃げの当時者になってしまわないように、事故直後に何をすればいいかということをまずは行なうことを肝に銘じましょう。


カテゴリー: 旅行・交通関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す