イベント自粛は守られなければならないのか

昨日のニュースで、さいたま市のさいたまスーパーアリーナにおいて行われたK-1の興業について、主催者が開催に踏み切ったことで、埼玉県知事が不快感を表明したということがありました。いくら気をつけていても100%感染を防止することはできないのですが、それでも強烈に自粛を呼びかけるというのは、もし主催者が興業を開催したことによって新型コロナウイルスに感染した人が出た場合、少なくともその時には開催に反対していたという言い訳にはなります。

こうした強烈な自粛要求が行き過ぎると、日本社会のこれまでのやり方と合わせて考えると、小さなイベントを含み、ほとんどイベントと呼ばれるものが日本全国で開催されなくなる可能性があります。この三連休には、お出かけした人も少なくなかったと思いますが、このままではこうしたお出かけに対しても公の側から強烈な自粛が言い渡された場合、学校が休校になった子供だけでなく、大人もどう家の中で過ごすのか途方に暮れるような状況も想定しなくてはならないでしょう。

そうなった時のことを考えられる人はそれでもいいでしょう。自宅に引きこもるとはいえ部屋から一歩も出られないような隔離ではないため、適度な運動をしたり、このブログを書くという行為もそうですが、パソコンに向かって作業したり、生配信されるイベントを自宅のパソコンやネットに繋いだテレビの画面上で楽しんだり、あえて出かけなくても我慢できるような方法もあるにはあります。しかし、そうした展望をもたないでずっと家の中から出ないで過ごすことを強要されると考える人がいたとしたら、かなり精神的に追い込まれてしまうような人も出てくるのではないでしょうか。

インターネットの中には動画配信だけではない様々な情報が詰まっていますので、こうした家の中で過ごす時間が増える事になった場合、今まで利用しなかったサービスやコンテンツを利用してみることで、新たな発見はかならずあると思います。また、この状況であらたな言語を学んでみるとか、普段の生活の中ではなかなかできないことをネットを利用してやってみるというのもありではないかと思うのですが。

そんな大規模イベントが軒並み中止される中で、なぜか東京オリンピックに関するイベントだけは規模を縮小されながらも開催されるということに疑問を感じることもあるのですが、オリンピックは国が音頭を取ってイベントを行っているので、一部例外的なところはあると思います。しかしこれだけ強烈な自粛を行政が民間に呼びかけるというのが今の日本の現状だと言うなら、オリンピックについても早く結論を出し、外出を制限するならとっととやってほしいです。そうなったらそうなった時点で何をするか早く考えたいというのがここ一連の報道を見て思うことです。

カテゴリー: ノンジャンルコラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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イベント自粛は守られなければならないのか」への2件のフィードバック

  1. ケータイオタク

    自粛とは行政が責任は取らない命令ですね。責任を取らない反面罰則もない。K1の場合県営競技場であるにもかかわらず中止の場合は使用料はしっかり徴収するらしいです。
    損害はすべてK1運営に押し付ける。実に行政に都合が良い。責任は取らない日本の政治、行政の欠陥が露呈しましたね。
    オリンピックは事実上中止せざるを得ないのに決定できないのはIOC,JOC,それに政治の利権です。中止となれば下手すればIOCも破綻せざるを得ない。放送権料に依存した組織が維持できなくなる。
    政治家の利権は森の執念の賜物。折角作った財団もオリンピックの余剰を当てにしているだけに無駄になる。
    延期にしてもその時の会場を確保する当てもない。選手村にしてもすでに販売済みもあり、その損害賠償だけで数億かかると言います。
    個人的にはもうオリンピックは解体した方が良いと思っています。原始オリンピックの協議だけをギリシアのオリンピアで4年毎に行えば良い。
    利権にまみれたオリンピックを葬るいい機会です。

  2. てら 投稿作成者

    東京オリンピックについては、招致活動の際に福島の原発事故は政府がコントロールしているという大見得を切って招致に成功したことが、今回の疫病によってその体質をえぐり出されているという感じがします。

    もし当時、正直に発表した上で開催を勝ち取っていたら、現状とはかなり違う形に話は進み、アスリートファーストなオリンピックに関する論議ができていたのではないかと思います。

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