改めてバイクの面白さとリスクを知る

毎年、今の時期に行なわれるバイクの耐久レース「鈴鹿8耐」はテレビ中継を利用して見ています。一日で終わるといってもかなりの長丁場なので、全てを見続けるところまではいきませんが、逆にちょっと見ていないと一気に状況が変わってしまうこともあるので、ついつい見続けてしまいます。

今年の決勝レースは前日に伊勢市に台風が上陸したということもあって、雨の中でのスタートになりましたが明らかに大雨のような感じなのにレインタイヤを履かずに走っているバイクもいて驚きました。ただこれは、最近のネットの時間帯による降雨予報を利用し、スタートからしばらくしたら雨が上がると読み、通常は約30周くらいで入るピットに各車が入る前に路面が乾いたらタイヤの差で前に出ようという戦略だということでした。

こうしたことは、もちろんライダーの類まれなる運転技術があってこそのものだと思うのですが、その後、一時的にまた雨が降り出した中でペースカーが導入される中でスピードは落ちていたもののノーマルタイヤで走っていて、見事にコケてしまったバイクもあったりして、やはり雨の時にバイクで走るのは一瞬の油断が大敵であるということも感じたりしました。

バイクレースと自分などが公道で走る事をつなげて考えるというのはどうかと思われる方もいるかも知れませんが、私自身モータースポーツは思い出した時に見るくらいのにわかファンではあるのですが、その私でも名前を知っていたトップレーサーで愛称ノリックとしても知られた阿部典史さんがプライベートでスクーターで移動中に事故死してしまったということがありました。事故の原因は前を走るトラックがUターン禁止の道路で急にUターンしてきたので避けきれなかったということで、改めて公道をバイクで走る事についての考えを新たにしました。

私が乗っているのは時速30キロか法定速度の50ccの原付ですが、それでも雨の道で滑ってコケてきたところに車が通ったら命の危険が出てきます。交通事故の危険は自動車でも同じですが、今回見た鈴鹿8耐に限らずバイクや車のレースではコースを逆走したり、急にUターンしてくる車はなく、事故や火災、オイル漏れになったら必ずペースカーが入り、コースの安全が確認されるまでは通常レースにならないというように安全面の配慮がなされています。

そういう意味では極端な話、免許を持たなくてもお酒を飲んでいても走ってしまうケースも有る公道での走行というのは、あらゆる危険を頭の中に入れつつ、予測運転をすることが大切になってくるのではないかという事を改めて思いました。

レースの結果については、メーカー別ではヤマハ、ホンダのワークス対決をヤマハが制し、第三位カワサキの順で、スズキが第四位に入るという日本メーカーとしてはそれぞれの会社が胸を晴れる結果になったのではと思います。カワサキとスズキはワークスではありませんが、特に第四位のスズキのマシンは私の地元静岡の「エスパルスドリームレーシングIAI」で、鈴鹿8耐参戦にあたってクラウドファンディングで資金を集めたプライベートチームで、あれよあれよと順位が上がっていくのには見ていてかなり興奮しました。改めて速く走りながらも堅実にレースを継続することの大切さというものも感じているところです。


カテゴリー: ノンジャンルコラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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