PlayStation Vita 争奪競争に巻き込まれる前に

このブログでも何回かその動向について紹介させていただいたソニーの新しいポータブルゲーム機PlayStation Vitaの事前予約が昨日ネットや実店舗で行われました。午前0時からネットでの予約を開始した大手通販サイトは一瞬で予定数の予約を完了してしまっているため、追加で予約を受付するのかどうかはわかりませんが、実際の発売日である12月には、iPhoneとは比較にならないほど多くの人が発売日に手に入れるために争奪戦が繰り広げられるでしょう。

これだけ人気があると、またぞろ定価で購入して高値で売りぬけようとする輩が続出するのはすでに確実といった勢いです。残念ながら私は発売日に購入できそうになく、こうした争奪戦に参加するつもりもないので、発売日にすぐレビューをお届けすることはできそうにありません。しかしここだけは声を大にして言いたいのですが、いくらお子さんにせがまれたとしても、転売をもくろむ人から高いお金を出してまでクリスマスに間に合わせようとか、そんなことは考えない方がいいと思います。

今年の東日本大震災であらゆるものが買い占められ、特にラジオや懐中電灯、ランタンの価格がぼったくりに近いほど急上昇しましたが、現在家電店では潤沢にそうした製品が陳列されているのにも関わらず、競って買いに走る状況はありません。ひとときの狂乱の時期さえ過ぎれば、品物は潤沢に供給されます。もっとも、以前の携帯ゲーム機の売り方と同じように設定された定価からディスカウントされることはないでしょうが、いつでもどこでも買えるようにならなければメーカーとしても困るわけで、大手量販店における抽選や整理券発行による販売で買うならともかく、ちょっとの間我慢するだけで手に入るのですから焦ることはないわけです。

さらに、ゲーム以外にさまざまな機能を使うためには専用のメモリーカードを同時に購入する必要というのも考えなければなりません。その他、液晶保護シートやケース、クレードルなど本体価格以上にかかる費用が多いのもこうした製品の特徴でありますし、こうした周辺機器の導入費用を加味すると、プレミアム価格で買うことのバカバカしさがはっきりしてくるのではないでしょうか。

ちなみに、私は以前にも書きましたが、カーナビ&ドライブレコーダーとして使えそうなソフトが出たら、内容を吟味し、使えそうだと判断したらソフトだけは先におさえると思います(^^;)。しかし、そのようなソフトが出るかどうかは現時点ではわかりませんし、今の時点で予約しても私の目的に合った使い方ができるかわからないうちは、にわかには手を出せないというのが正直なところです。どちらにしてもまず何にPlayStation Vitaを使うかという明確なビジョンがないまま予約を先にするよりも、今後出てくるであろうハードやソフトの情報を十分吟味してから買うかどうかの判断をするのが大事でしょう。

ちなみに、ゲーム機として利用するのとは別に、旅のお伴としてネット接続を前提に使うことを主な目的にPlayStation Vita購入を考えられている場合、あえてすぐ購入しないで、安いアンドロイドのタブレット端末を先に手に入れるという選択もあり得ます。このくらいの価格で比較するならば、Wi-Fi接続のみということはありますが、最近の新製品情報で注目されるのが、Lenovoから新しく出る「IdeaPad Tablet A1」というAndroid 2.3搭載7型画面タブレットです。実勢価格は16GBモデルが2万7000円前後、2GBモデルが2万円以下で販売されるようなので、価格面ではPlayStation Vitaが特別安いわけではない事がわかります。これもまだ出ていないのでうっかりしたことは言えませんが(^^;)、アンドロイドOSで使えるということは大体の利用シーンも想像できますし、私もGalaxy Tabを持っていなかったら買ってしまったかも知れません。とにかく、せっかく買ってもすぐに使わなくなってしまうことがないように、事前の情報収集はちゃんとやって、自分の利用シーンで役に立つのはどれかという事を考えていれば、お金を無駄にするようなことにはならないような気がします。


カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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