LCCで頻繁に旅行ができる人たち

これから学生の方々の長期休暇が始まりますが、データ通信が誰でも使えるようになったことと、格安航空のLCCを使った旅行に行けるというのは、そんなものがなかった時期に学生生活を過ごしてきた私などからすると大変羨ましいと思います。

たまたま見たニュースの一コーナーで、LCCを使いまくって安く長距離移動をしている人たちに取材している特集を見ていましたが、格安の中でも一番安い運賃でもさらに一番安い運賃のチケットを購入できたとしても、仕事や日々の用事について日程をチケットの方に寄せて変更する必要に迫られます。

もちろん、LCCを使いながら自分の休みが取れる日程に寄せていき、運賃の方が多少上がっても仕方ないとする方法もあります。テレビでは具体的な運賃を紹介しながらも成田から長崎まで千円を切るバーゲン価格で乗ったことを紹介しつつも、場合によっては安いことは安いものの大手の特割程度の運賃をあえて使っている状況もあり得ることを示しています。

そういう意味からすると、日々悠々自適に年金生活をしている人か学生でないとなかなか最低料金を目指してLCCを利用するのは難しそうですが、それともう一つ格差があるものとしては、地元からLCCが利用しやすいような場所に住んでいるかどうかということもあります。

そういう意味では東京と名古屋の中間点にある静岡に住んでいる私としては、多少時間はかかるものの成田空港や中部国際空港とそれほど離れていない場所に住んでいるのはそこそこ選択肢はあると思いますが、せっかく静岡にも空港があるのにそこから出発する国内LCCが全くないというのは、本当に残念であり本当に静岡に空港が必要なのか? という疑問も出てきてしまいます。

かくいう私も先日の沖縄への旅では最初から富士山静岡空港を使おうとは思いませんでした。LCCを使うなら成田か中部国際空港まで行くという選択肢の中、安いチケットの取れそうな空港から出ることになるでしょう。当然成田から出発して中部国際空港に戻るというパターンも考えます。

ただ、そうしても空港への交通費や場合によっては前泊のホテル代がかかってしまうので、それほど安く行けないというのが正直なところです。そう考えると、将来LCCを目一杯使っていろんな所に旅行に行きたいと考えられている方は、大きな都市の傍で暮らすのがいいという事になるかも知れませんが、今回ニュースに出てきた一つのパターンからもう一つの可能性を感じてしまいました。

というのも、関東近郊でLCCを使いまくっている月収約20万円という女性が、趣味の旅行に出掛けつつも、札幌市郊外で暮らす高齢の自分の母親に会いにいくのに、今までは年に一回出掛けるのが精一杯だったのが、今ではLCCを上手に使って月に一回は会いに行けるようになったという事例が紹介されていました。これは裏を返せば、札幌や那覇に生活の基盤を移すことで、LCCを使って日本国内の多くの都市に行けるということになります。しかも、人口は首都圏と比べると札幌も那覇も少ないので、チケットが取れる可能性も上がるかも知れません。

もちろん、今まで何の縁もない人が札幌や那覇に移住することの是非というものはあるかも知れませんが、安定して自宅からLCCを使える空港の近くに住むということでは茨城や千葉に生活の拠点を置くというのも一つの方法でしょう。

私自身は今後どうなるかはわかりませんが、飛行機で移動した先でレンタカーという形で回った方が効率的な上、LCCで安くチケットを手に入れれば他の公共交通機関で旅をするよりも安価に遠くまで行けることになります。今でも第二の人生を田舎暮らしでなんて風に考えている方も少なくないと思いますが、家族全員で移住する場合、格安で頻繁に首都圏と行き来できるLCCが使える空港がある田舎に移住するという風にすれば、家族の承諾も得やすくなるかも知れませんね。

カテゴリー: 旅コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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