道の駅だけじゃない 今後は鉄道駅も旅の目的地になるか

JR東日本と郵便局が協力をし、地方の過疎地域において郵便局の局舎をJR東日本の駅の中に移転する計画があることが明らかになりました。これは、鉄道の利用者が減る傾向にあるJR東日本が多くの委託業者と提携して駅の業務を行なっている中で、全国どこでも同じようにサービスを提供していく必要がある郵便局と一体化することで、JR東日本の駅に新たな付加価値を付けていこうとする試みとして面白いのではないかと思います。予定では2019年の春までに一部の駅で始めるのだそうです。

先日まで紹介していた沖縄旅行の時、同行した友人が波照間島内で少し現金がこころもたなくなりまして(^^;)、さらにその日が平日でなく土曜日だったことからどうするのかと思ったところ、平然と島内にある郵便局のATMに赴き、そこで現金を引き出して事無きを得たということがあり、国内旅行においてはまだまだゆうちょ銀行の口座とカードを保持しておくことの大切さというのを実感したということがあります。

また、郵便局にはふるさと切手や先日このブログで紹介したその地域限定で販売している「御当地フォルムカード」のような地域色満載のグッズもあります。また、平日の窓口が開いている時に限られますが保険窓口の中ではバイクの自賠責保険を扱っていますし、今後いわゆる「ミニ保険」を扱うようになればさらに旅先で便利に利用できるようになることが考えられます。

一部の駅において、郵便局の局員が駅の業務をするような形で無人駅を有人化するようなことになってくるという話があるのですが、この試みにより一部の無人駅が有人化されるようになると地域にとっても嬉しいのではないでしょうか。駅の大きさにもよりますが、地方の駅というのは車で旅行していても有人駅であればトイレがある可能性も出てくるので、ドライブ途中の中継点として利用することもありますが、これがもう少し大きな規模になれば、道の駅までは行かなくても、地方の人達にとっては物や人、情報が集まる拠点化する可能性というのも出てきます。ちなみに、現在JR東日本の1662ある駅のうち、706も無人駅になってしまっているのだそうです。こうした無人駅が減ってくれば、旅行者にとっても安心な面が出てくるだろうと思います。

さらに今は道の駅が旅の目的地化しているところがありますが、地域の駅の広さによるところは多いとは思いますが、無料で車が停められるようなスペースが有る駅であれば、それこそその地域の名物が集まることになるとそこを目的にして人も車も集まってくることが考えられます。そうなると地域にとっても新たな展開が考えられるでしょう。

そんな時、ふと思い出したことがあります。JR九州・肥後線に「嘉例川駅」という有名な無人駅があります。ここでは地方の有志の方が週末限定で駅弁を販売するということで列車だけでなく車で駅弁の販売時刻に合わせて駅に集まる人も多く、本当に嘉例川駅まで行って駅弁を買うことを目的にした旅をする人までいるということです。ちょっとゆだんするとせっかく行っても目的の駅弁が買えなくなることも考えられるわけですが、それがかえって駅弁の人気を高め、集客の原因にもなっているのです。

郵便局との提携をきっかけにして様々な業種の人が集まって常に駅に人がいるということになると、そこを目指して集まってくる人が増える可能性があり、そんな中で嘉例川駅のようなそこに行かなければ手に入らない「名物」ができてくるようになれば、国内旅行をする人や車の流れも今回の駅に郵便局が入ることによって変わってくる可能性があります。まだ今はJR東日本とだけの提携になりますが、来年からどのように東日本の駅周辺が変わってくるのか、それによっては現地に行ってみるのも悪くはないのかもと今は思っています。JRの駅ということは学生のお休みシーズンには青春18きっぷが使えるということもありますし、車でも列車でも行ける旅の目的地になり得る駅が増えることを期待したいですね。


カテゴリー: 旅行・交通関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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