Bluetooth HID対応のドコモ携帯電話とキングジム ポメラ DM100との連携

スマートフォンやタブレット端末を旅行に持ち歩くようになって、以前よりかなり便利だと感じているのがBluetoothキーボードです。私はエレコムのTK-FBP017という折りたたみタイプのものを持ち歩いていますが、これでタブレット端末のdtabとNexus7(2012)、そしてスマートフォンのNexus5でキーボードによる入力ができるようになりました。そんな時、たまたま目にしたのが以下のサイトでした。

(リンクにつきましてはメーカーの方で削除されておりますのでリンクを消去しました)

折りたたみキーボードでは早くから製品を投入していたリュウドというメーカーが自社のBluetoothキーボードの対応機種について紹介していたのですが、パソコンやスマートフォン、タブレット端末に混じって何とドコモのガラケーの機種が入っていたのでした。もし今使っている折りたたみのBluetoothキーボードが携帯電話での文字入力に使えたら、先日契約内容を変えてキャリアメールの送受信を月額1,000円ちょっとで無制限にできているドコモの契約をかなり有効に使えるような気がしました。キャリアメールを直接やり取りする場合はもちろんですが、メールを使ってブログや一部のSNSのようなネットサービスに投稿したり、DropboxやEvernoteへの投稿もできます。またちょっとしたメモをGmailに送っておいて貯めておくような使い方もできるでしょう。何しろガラケーはスマートフォンと比べて電池が持ちますし、少ないバッテリーでも早く満充電になりやすく、特に充電できる環境がない時にメールを使ったやり取りだけでも役に立つと思われます。私は単三のニッケル水素電池をかなり持っていますが、恐らく2本セットで給電する小型のモバイルバッテリーでもそこそこ充電できてしまうでしょう。

というわけで、上記リンクの中で安く手に入りそうな機種を探し、入手したのが富士通のF-02Cというガラケーでした。今使っているWillcomの携帯電話をヘッドセットとして登録できることも確認し、いよいよ手持ちのTK-FBP017とペアリングをしてみることにしました。しかし、残念ながらペアリングはうまくいきませんでした。

ドコモのHID対応Bluetooth内蔵の携帯電話でペアリングを行なうには、外部機器を携帯電話の方で見付けると、任意の数字(0000とか1234など)を入力する画面になります。自分で決めた番号を携帯電話で入力した後、キーボードでも同じ数字を入力することでペアリングできるのですが、TK-FBP017ではことごとく数字の入力画面になる前にエラーが出てどうしても前に進むことはなかったのです。そこで、もう一台MicrosoftのU7R-00022という先日購入したばかりのキーボードでペアリングを試してみたのですが、これも全く同じところでエラーが出て前に進みませんでした。

これは同じBluetoothキーボードでも違うのか、それとも中古白ロムで購入した携帯電話の方がおかしいのかと思いながら、新しいガラケーは無駄な買い物だったかと思いつつ、最後に試してみたのがそれ自身がテキスト入力マシンであるキングジムのポメラDM100でした。このポメラはiPhoneやiPad、iPod touchと連携して外付けキーボードとして使える機能を有しています。Androidでは外付キーボードとしてはうまく使えないので不安ではあったのですが、F-02Cとのペアリング操作をしてみたところ、今まで悩んでいたのが嘘のようにローマ字入力限定ではありますが見事に繋がったのでありました(^^;)。

ちなみに、キーボードの表示と入力結果にはわずかではありますがキー表記通りに入力できない箇所があります。数字の「0」の隣の隣、「へ」の刻印のあるキーが文字種変更のウィンドウを出すキーになっていたり、「P」の隣の「@(アットマーク)」はさらに右隣のキーになってしまったりしています。私の環境で出た文字について、以下に示しますので、参考にしてみてください。

・ローマ字入力モード
1234567890ー(文字種切替)」
qwえrtyういおp^@
あsdfghjkl;:「
zxcvbnm、。・¥

・ 英数モード
1234567890-(文字種切替)]
qwertyuiop^@
asdfghjkl;:[
zxcvbnm,./\

・英数モード+ shift
!”#$%&'()~=(文字種切替)}
QWERTYUIOP~`
ASDFGHJKL+*{
ZXCVBNM<>?_

あと特筆すべきところはShiftキーを使った文字選択やCtrlキーを使ったキーボードショートカットが使えることです。

文字範囲の選択 shift + カーソルキー
選択範囲のコピー ctrl + C
選択範囲の切り取り ctrl + X
貼り付け ctrl + V
操作の取り消し(UNDO)ctrl + Z

さらに、F1からF4キーが携帯電話の上部についている機能を呼び出すキーに対応しています。

F1 MENU
F2 カメラ起動
F3 メール
F4 iモード

メニューを選ぶ際には矢印キーで選択し、enterキーで決定できますので、携帯電話に触らずにポメラの方だけで待受画面からメニューを出し、メール送信までできてしまいます。

普通のBluetoothキーボードと比べてポメラが有利なのは、それ自身に文章作成機能があったり、QRコードを生成してバーコードリーダーで読み込ませることでテキストデータの受け渡しが可能な点などいろいろありますが、直接入力できるというのはそれなりに便利なものです。レスポンスも悪くない感じで、まさにポメラDM100に通信機能が付いた外付けのメーラーが付いたという感じでしょうか。さらに、ポメラがBluetoothと繋がると写真のように画面で確認することができますので、途中切断してしまってもすぐにわかるという点も便利です。

最初、Bluetoothキーボードをガラケーと連携しようと思った時にはここまでできるようになるとは思いませんでしたが、日常的な利用という点だけでなく、単三のエネループで全ての電力がまかなえてしまうという意味で、実に災害時に強い組み合わせであると言えると思います。ただ、ガラケーとポメラの連携は私の使っているF-02Cのみで確認しているだけなので、他の機種で試そうと思っている方は十分にその点(ペアリングができない可能性もあるということ)にはご注意の上、お試し下さい。


スポンサーリンク

コメントを残す