先日のニュースで、モバイルバッテリーもここまで来たかと思ったのがAnkerの新しいPowerBank(10000mAh,30W)という製品は小さくて大容量だけでなく出力が最大30Wもあるということです。実売は6千円弱ということですが、今後こうした高出力でもコンパクトなモバイルバッテリーが出てくるようになると、モバイルの装備は今よりさらに小さく軽くなるような気がします。ちなみに、製品へのリンクは未購入品のため(個人的な製品への評価ができないため行なっておりません)興味のある方は書きました製品名で検索するなどして細かな製品内容をご確認下さい。
今回私が気になったのは、大きさの小ささや、様々な情報を表示できるディスプレイのもありますが、一番の注目点は30Wという出力にあります。最近、ミニPCの情報を集めているのですが、省電力のCPUを搭載している機種ではあくまで自己責任にはなりますが、汎用のPD出力(USB Type-C)の小さなACアダプタの中でも45Wや30WのものでもミニPCが起動して使えてしまう(もちろん、CPUの負担の具合によっては少ない出力のACアダプターでは力不足になってしまう可能性はあるので注意して使うなら使うようにしましょう)というのは、もしかしたらこのモバイルバッテリーでも少しの時間ならミニPCが使えてしまうのではないか? というワクワク感がありますね。
ミニPCの場合には電源が切れるということはシステムが即時にシャットダウンしてしまいますが、ノートパソコンにこうした高出力のモバイルバッテリーが利用できるということになると、複数のモバイルバッテリーを持ち歩くことで、スマホ・タブレットだけでなくノートPCの利用をしながらコンセントに頼ることなく、バッテリーからの充電でしのぐなんてこともできてしまうようになる可能性は高いでしょう。現在私は旅行用にACコンセントのある比較的ポータブル電源としては小さいものを用意しているのですが、他に家電を使うのでなければ、小さなモバイルバッテリーだけでもパソコン(私の場合はChromebook)を旅先で思いっ切り使い続けられるというのは、なかなか面白いですね。
ただ、そうした環境を揃えるためには、今後色々なハードを購入する際、当然ノートPCの標準のACアダプターの形状にUSB Type-Cが装備されているものを選ぶ必要があります(電源端子とは別にPD対応のType-Cが付いているものでも可)。そうすることで、スマホ・タブレット・ノートPC全てが一つのバッテリーで給電できるようになりますが、旅行用に持って行く他の機器についてもUSB経由で充電ができ、できれば同じケーブルが使えるようUSBの形状もType-Cで揃えることで、複数用意するモバイルバッテリーがさらに生きるということになるでしょう。
比較的大きな荷物を背負って出掛けるような場合には、小さめのモバイルバッテリーを複数運用した方がソーラーパネルで出先でもバッテリーを充電するようなことも考えられるでしょう。これは災害対策という点で考えても、かなり実用的な対応になるのではないでしょうか。
今までは、高出力が欲しい場合(ノートパソコンを充電しながら使うような)には小さめのポータブル電源でないと使い物にならなかったということはありましたが、今後は高出力で小さいモバイルバッテリーを複数個(3個ぐらいあればローテーションできそうなので万全?)用意すれば、もはやそれでモバイル用途のバッテリーはそれ以上必要なくなってしまうのではとすら思いますね。
今回、私自身は新製品には飛びつかず、たまたまネットを見ていて見付けた、国内メーカー製の15,000mAで出力が18Wのモバイルバッテリーを格安で購入しました。これだとモバイルPCを使いながらの充電は無理ですが、電源を切った状態での充電はできると思うので、今持っている別のモバイルバッテリーと併用しながら30W以上出力の小型モバイルバッテリーの価格がこなれてくるまで、何とかだましだまし使いたいと思っています。私の場合はすでに複数個の同じような容量と出力性能のあるバッテリーを持っているということもあるので、スマホやタブレットだけでなく、Type-C充電に対応するノートパソコンをモバイル運用されている方は、新製品の導入を考えるのも悪くないとは思います。