運転者の機転で大きな危険を回避できることもあるので準備はきちんとしておこう

2023年1月4日午前3時過ぎ、兵庫県加古川市西神吉町岸の加古川バイパス西行き車線で、事故を起こして停まっていた(ガードレールに接触して回転し走行車線を塞ぐ形で停止)軽自動車から外に出て事故の連絡を電話でしていた時、後方からトラックが突っ込み、車内にいた二人の乳幼児のうち一名が死亡、もう一名が意識不明の重体という大きな事故になってしまったというニュースを見ました。

被害に遭ったお子さんたちは後部座席にチャイルドシートで固定されていたことが報道されていまして、シートベルトをしないで車内に投げ出されることが高速道路での死亡事故の大きな原因と考えると、理にかなっているように見えますが、今回のように停まっている車にトラックで追突されてしまうともはやどうしようもないので、事故の状況により自分や同乗者の生命を確保するための行動は変わってくるような気がします。

これも報道によると、運転者は走行車線を塞ぐ状態で車が停まった状況の中で、ガードレールの外まで出て電話をしていたようで、ご自身は怪我を負ったものの、そこまで大きな怪我ではなかったということです。ということは、電話をする前に、まずは車が動くなら路肩まで移動させた上で、お子さんをシートに座らせた状態でガードレールの外に出すことができれば、ここまで大きな事故にならなかったのでは(当然、私は車の事故の具合や現場を見ていないのであくまで一般論になってしまうことをご了承下さい)? さらに三角停止表示板を出せるだけの時間の余裕があったら、衝突事故そのものを回避できたのでは? という風にも思えます。

これは以前も書いたことがあったのですが、私自身車を高速道路で運転していて、パンクを起こしてしまったことがあります。その際、今のように高速道路といっても路肩に寄せておけばそこまで問題はないだろうとは思いつつ、ガードレールの外にあった非常用電話で救援の連絡を取り、会員だったJAFに来てもらったのですが、来た隊員が一人ではなく、複数人数の人たちが分かれて、実際にスペアタイアに交換をする人たちと、三角停止表示板を出し後方の車に故障車が停まっていることを知らせ、追突事故を起こさないように誘導するグループに分かれて作業を行なってくれました。逆に言うとそれだけの事をしても隊員は命がけでの作業になるということを知り、その後は車ですぐ出せるところに三角停止表示板をセットし、たとえ寒くても雨が降っても、ガードレールの外側で救援を待つような気持ちでいざという時に備えるようにと考えるようになりました。

今回の事故の場合は厳密には高速道路ではないのですが、ノンストップで後方から深夜でも物流関係のトラックがかなり通るバイパスだということですので、やはりあらゆる面での安全対策は考えた上でハンドルを握るという事が大事だと改めて思います。特に自分の意志では逃げることもできないお子さんを乗せて運転するということになると、まずは同乗者の安全を確保するという頭を持って対応できるようにしておきたいものです。

今回の条件の場合、もし安全にお子さんをガードレールの外に移動させたとしても、日の出前でかなり冷え込む時間であることもあるので、寒さによる体調不良を避けるための準備もした上で車に乗せることも大切になるでしょう。車に乗っているとエアコンを使うなどすると室内にいる時のような快適な空間の中で移動することができるわけですが、ひとたびトラブルが起こると過酷な車外の空間に放り出される可能性は常にあるわけなので、基本的に今の季節では薄着のまま車に乗らないというような事も習慣にしておきたいものです。私自身もそこまで色々と考えていたか? というとそうでもないところもあるので、ちょっとそこまでというような場合でも最低限の準備をして車に乗るようなことも考えておこうと改めて思いました。


カテゴリー: 旅行・交通関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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