2022FIFAワールドカップカタール大会の日本チームが出場する試合について、地上波で放送のない地域があるということを先日のブログで紹介しましたが、直前に迫った決勝トーナメント一回戦の日本対クロアチアの試合は、フジテレビ系列で放送されることになっています。先日のテレビ朝日系列で放送された日本対コスタリカ戦に比べて地上波テレビで見られない地域は減るものの、青森・徳島・山梨の中の「一部の地域」で地上波が見られない可能性は続きます。
先日は、地上波が見られなければAbemaTVが全試合を生配信しているからそちらで見るという代替え案について書きましたが、今回の日本対クロアチア戦はそのAbemaTVでもアクセスが集中すると回線がパンクしてしまう可能性があり、動画への「アクセス制限」を行なうことがあるかも知れないということをAbemaTVではアナウンスしています。
こうした規制を何とかするためには、試合開始前から動画のページにアクセスしておきとりあえず繋いでおき、もし途中画面が固まってしまっても辛抱強く待ち、一旦アクセスを解いて再度アクセスしようとすると、新たに入る場合の入場制限にかかってしまう可能性があるとのこと。ただ、アクセスによる回線混雑で何回も画面が止まってしまうようだと、日本チームの運命の瞬間を見逃す可能性もあり、こと日本対クロアチア戦については、AbemaTVを頼って外から見ようと考えている方は、もしも全く動画へのリンクに繋げなくなった場合の対応について考えておく必要があります。
本当にどうしようもない場合には、事前に「radiko」「らじる★らじる」といったNHK第一放送を聞くことができるアプリか、電池で使えるラジオを用意して音声だけでもリアルタイムで楽しむしかありません。ちなみに、インターネットを利用したラジオ同時放送は実際の放送と比べて多少遅れるので、実況を聞きながらSNSで発信したい場合には、普通のラジオで聞くことが一番早いタイミングで結果を知ることができるようになります。
また、どうしても外から動画で見たい場合には、自宅にテレビサーバーを置き、そこから中継された動画を見るという、有名なものでは「nasene(ナスネ)」があります。製品へのリンクを貼っておきますので、興味のある方はどうぞ。
私はこの製品ではないのですが、自宅で見られるテレビ放送(衛星放送も自宅で見られればOK)を専用アプリを導入したスマホやタブレットで放送中に見ることができるようになっています。この方法の場合、例えば北海道や沖縄に行っていたとしても、自宅でネットを接続している環境が問題なければ、全国どこでも地元の放送(地上波)を見ることができるので、地方でしか放送されていない番組を旅先でも見たいと思っている場合は良い選択です。また、実際にリアルタイムで見なくても、操作一つでハードディスクへの録画が可能なので、TVerやNHK+での見逃し配信がない番組をどうしても後から見たい場合には、旅先からの操作で後からじっくり見ることができます。
それにしても、このままでは今回地上波で見られない地域にいる人にとっては、うまくAbemaTVにつながらないような場合には、それこそラジオで音声だけ聞くような事になってしまいます。できれば今後のワールドカップやオリンピックの配信をするところには、アクセスをする際に地域判定をし、明らかに地上波のテレビで見られないことがわかっている地域からのアクセスについては、優先的に見られるような仕組みを整備する必要があると思います。この問題が、もっと多くの人に知られることによって、最終的には情報の地域格差を無くすような形になっていってくれればと思うのですが。