お湯を沸かしたら大き目の真空断熱ボトルで保管するメリットは飲むためだけではない

家庭内でお湯を確保するためにどうするか? というのは様々な考え方があるのではないかと思いますが、我が家ではかなり前から私自身の趣味で大き目の真空断熱ボトル2本に夕方に沸かしたお湯を入れています。

沸かしたお湯を保温するには真空断熱の仕組みがあるポットも売られているのですが、そのあまりの保温性能の低さ(高温が長時間持続しない)ことで、比較的保温性能の高いカップ付きの1L前後の真空断熱ボトルに入れているのですが、夕食で一本目の一部を使っても翌朝であれば残りのお湯は十分お茶を淹れても飲めるくらい温かいです。満タンで残しておいた方は翌日の昼食から午後に使っても何とか飲めますので、我が家では一日一回、2Lちょっとの湯沸かしをすればそれで事足りるような状況です。これも、保温性能が高い真空断熱ボトルを使っているためだと思います。

皆さんの中には日常的に電気ポットを使ったり、飲む分をその都度沸かす(ガスや電気ケトル)方もいると思います。我が家の使い方だと飲む時には足りなくなることもありますが、逆に余らせてしまうとぬるいお湯が残ってしまいますが、実はそうした「ぬるいお湯」をキープしておくと良いこともあるという事が今回のテーマです。

大きな災害が自宅にいる時に起こり、すぐに避難の必要がないような場合でも、停電が続くと困るのがトイレの問題です。基本的には自宅のトイレはそのまま水を流すような形では使わず、ポータブルトイレがあればそれを使うか、なければ自宅の便器にビニールシートをひき、携帯用トイレを使って処理することも必要になってきますが、普段と違う処理の方法にストレスがたまるとは思いますが、現代人にとってさらなるストレスとなりうるのが「温水洗浄便座」が使えなくなるということです。

それでなくても大きな災害の発生時にはお風呂に長い期間入れなくなることもありますが、毎日起こる生理現象でどうしても付きまとうおしりの洗浄が普段どおりにできなくなると、考えただけでも恐ろしいと思う方もいるのではないでしょうか。

日本で温水洗浄便座なしでは生活できないような人が海外旅行に行く際の必需品として、手動および電動で小さなタンク(一部ではペットボトルを利用するものもあり)からおしりに水を発射することができる携帯用の洗浄機というものが売っています。携帯用トイレは水をかけることによって固まるので、こうした携帯用の洗浄機で水をかけることで処理しやすくもなりますし、持っていない方には100円ショップで売っているものでも非常用としてキープしておくことをおすすめしたいです。ただ、こうした携帯用の洗浄機を使う上で一つの問題があります。

それは、真夏などでは問題ないのですが秋から冬にかけて利用する場合には、室内に置いておいた水を使う場合でも、相当冷たい水がかかることを覚悟しなければなりません。そうした不快さを回避するためにあった方が良いのが、お湯をいったん保温しておくことができる真空断熱ボトルであるのです。真空断熱ボトルに熱湯を入れても、時間の経過とともに中の温度は低くなっていきますが、飲むためではなく直接体の一部に当てるなら十分な温かさで、まだ直接噴射するには熱いくらいの温度でも、さらなる水を入れての温度調節が必要になるくらいだと思います。

また、冬の時期に温かいお茶が入っていたキャップがオレンジのペットボトルは通常のペットボトルと比べて熱いものを入れても大丈夫なように作られていて、耐熱温度が85℃とも言われています。真空断熱ボトルには性能を計る目安というものがありまして、熱湯を入れて6時間後の温度が表示されていることが多いですが、6時間経過後に80℃をキープできれば高性能なものと言えます。ですからある程度の時間手持ちの真空断熱ボトルに保管したお湯であれば、オレンジキャップのペットボトルに直接入れてもそこそこ安全に使える可能性があるので、非常時にはペットボトルを湯たんぽとして使うこともできるでしょう。さらに先述のおしり洗浄器のうちペットボトルを接続して使えるものであれば、直接ボトルのお湯を入れて後から水で薄めてもボトルが変形するようなことは起こりにくく、安心して使える災害用品に使用後のペットボトルを使えるようになるでしょう。

このように、災害時を考えると水という形でキープするのではなく、お湯を入れていつでも使えるようにストックしておくことで、様々な災害時に役立つ使い方ができることがおわかりいただけたのではないかと思っています。今後やってくる電気代・ガス代の値上げにもそれなりに対応できますので、日常的にお湯をストックしておくための大き目の真空断熱ボトルについて、その必要性を多くの人に認識していただければと思います。


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