ネットサーフィンをしながら様々なウェブサイトを見ていて、岩谷産業からカセットガスを使ってご飯を炊くことができるカセットガス専用の炊飯器(型番はCB-RC-1)が出ていることを知りました。コストコへ行くとイワタニカセットガスのまとめ売り(12本?)がありますが、カセットコンロだけでなくこれからの季節だとカセットガスで動くファンヒーターや、先日ちょっと紹介した冷蔵庫もカセットガスで動きます。さらに、カセットガス専用の発電機もあります。そんな中、常にカセットガスを消費するならそのラインナップにこの炊飯器を加えるのもいいかも知れませんが、定価は59,800円となかなかの値段がします。
私自身のエネルギー事情としては、最近はゴミを出さないようにアルコール燃料に移行しつつあるのですが、実際美味しいご飯を炊くためには、自動炊飯の固型燃料やアルコールストーブでの炊飯よりも、火の調節の可能なガスの方が良いと思います。というのも、自宅での炊飯はガステーブルが自動炊飯に対応しているので、電気炊飯器を全く使わずに短時間に炊飯できるガスを使っていて美味しいごはんをいただいているからです。
ただ、自宅のガスは都市ガスなので使い終わってもゴミは出ませんが、カセットガスは使い終わった後の缶はゴミとして捨てなければなりません。私としては必要最低限のカセットガスを用意することはあっても、ゴミ捨ての大変さを考えてしまうので、優先してガスを使うよりも火力の調整については我慢して、アルコール燃料を使っての調理を工夫するようになると思います。ただ、カセットガスを使ってご飯を炊く場合には、専用の炊飯器を買わなくても、汎用の鍋としても使えるライスクッカーを導入した方がスマートではないかと私は思います。
私が持っているのは最大3合用のミニタイプですが、ユニフレームのライスクッカーのシリーズは重い金属製の蓋が付いており、最初に強火にすると中が沸騰した時に蓋が動くカタカタという音で知らせてくれます。その時点で火を弱火にし、湯気が上がらなくなるくらいまで火にかけ、ちょっと香ばしい匂いがした時点で火を止めて蒸らせば、それで美味しいお米が炊けています。メスティンなどのように重しなども必要ありませんし、同じカセットガスで炊飯したい場合には各種カセットコンロや小型のキャンプ用バーナー(カセットガス用)および風防と組み合わせれば良く、小さくまとめて持ち運べます。さらにそれらの品々を購入するコストをトータルしても、カセットガス炊飯器の半分以下で済み、他の調理への流用が可能になります。
そうは言っても、全てカセットガスで動かすことができる機器がこれだけあると、お金に余裕があるなら揃えてみて、キャンプで一味違ったカセットガスの使い方を見せつけたいと思う人もいるかも知れません。そんな中でやはり考えたいのがやはりカセットガスを使った後始末のことになります。それでももし、カセットガスの中味を店頭で詰め替えて複数回使え、耐用回数を使い切ったらお店に持って行き新しいものと交換できるような商品が出てこないものかという事はありますね。私の場合なら2~3本そうしたカセットガスボンベを持っていれば、遊びに行く時に持って行き、さらに旅先で中味を充填できるステーションがショッピングモールに出店しているアウトドアショップにあれば、基本的にゴミは出ませんし、回数を使い切ったボンベを回収して再販売につなげられれば、実質的に燃やすガスだけを買うような形になります。
飲料のボトルの場合はまだ衛生面から難しい面もありますが、イオンの一部のお店ではガムや消臭剤や洗剤などを専用のリターナブルボトルの形で売られている「Loop(ループ)」という取り組みが2021年5月からスタートしています。将来への可能性を感じているものの、まだ全国の多くのお店では使えていませんが、こうした取り組みの広がりの一つとして、店頭で詰め替えられるカセットガスが実現すればすばらしいと思うのですが。