総選挙投票日に起こった電車内でのテロ事件は今後も起こるのか

昨日は前々日に衆議院議員選挙が行なわれて即日開票された結果が大きくテレビでは報じられましたが、たまたまあるワイドショーを見ていたらトップニュースは東京で起こった京王線車内での無差別テロとも考えられるような事件報道の方が先でした。

選挙のスケジュールがハロウィンと重なり、今回事件を起こした犯人はそれほど国政選挙の投票日であることをあまり認識していなかったのかも知れませんが(人が多く出ている時を狙った犯行であることから)、これだけ世間で注目を集めた選挙結果よりも大きな扱いで報道されるというのは、それだけ衝撃度が高かったからなのか? という感じがしないではありません。

先日、私は久し振りに電車を使って横浜まで行ってきましたが、横浜から桜木町方面に向かおうとしたところ、電車が止まっているということでしばらく待たされました。駅のアナウンスによると車内で緊急停止ボタンが押されたそうで、その時は車内で気分が悪くなった人が出たため、電車が出発を遅らせるためにボタンが押されたそうです。それは恐らく気分が悪くなった人を降ろすだけの事だったと思うので、私自身はそこまで待たされることはなかったのですが、いつどんな事が起きて自分が巻き込まれるか(その場から動けなくなるということを含めて)という事の不安はやはりあります。

地震や強風、大雨のような自然災害の場合は仕方ありませんし、事前に列車の運休が予想できるくらいの天候の場合には出掛けることそのものを中止することを考えますが、それ以外に人身事故の予想をすることは流石に難しく、一つの事故で復旧を待つためのタイムロスだけでも事前の旅行の計画が変わってしまう可能性はあります。今回は、人身事故以上に自分の身まで危うくなるようなテロに近い事件なので、こんなことが頻繁とは言わないまでも具体的な計画のもとに、私たちが忘れた頃に再び実行されるような事が複数起こるようなら、今後は何らかの対策を鉄道会社が取ってくれないと、安心して旅行にも出掛けられなくなってしまうような気がしています。

特に今回の犯人は過去に起こった小田急線での暴力事件を見て、刺激を受けて今回事件を実行したような供述も挙がってきています。また犯行の内容を見ると、車内で火を付ける際に、小田急の事件で燃えなかったものを使わずに、実際に火を出してしまったライターオイルを使うといった、過去の事件の内容をよく調べた上で用意をしているような事も供述しています。今後同じように閑散とした地方の鉄道ではなく、あえて人が乗り合って相当混雑する時期の車両を狙って同じような事を計画する人が現われたとしても全く不思議ではありません。交通機関が発達して便利になっている都市であればこそ狙われる可能性があります。

さらに言うと、政治的、宗教的な理由ではなく単なる個人の思い付きでこんな大きな事件が起こってしまうということは、危険と認識しているテロ組織を警察がいくらマークしていてもこうした事件を防ぐことは難しいということになってくるでしょう。この辺は日本が特殊なのかどうかはわかりませんが、安全な交通機関を守ることについて、今までのようにテロ集団をマークするのではなく個人に対しての対策を考えるなど、多くの人が様々な対策を考えて防御策を考えていかないとまずいでしょう。今回は普通の電車(特急運転)でしたが、より社会的な影響の大きい新幹線内での事件ということも想定されてしまいますので、鉄道の中での対策および、社会的な人々の不安を和らげるような政策も必要ではないかと思います。

今回の選挙の結果を受けて国内の政治の流れも決まっていくと思うのですが、政治家は票のコントロールはできても、こうした事件を100%未然に防ぐことは難しいと思います。選挙の開票中にこんな事件が起こったこともあるので、ぜひ政治の世界でも交通機関の安全対策および、教育や社会不安を少なくするような政策の実現をする中で、現状に不満を抱く自分勝手な実行犯を出しにくくし、安全に旅行を楽しめるような社会に向けて今回当選した議員の方々は奮闘指定ただきたいですね。


カテゴリー: 旅行・交通関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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