「通信料千円前後」というスマホ初心者向けの広告が多すぎる問題について考える

昨日のSoftbankの発表で「データ通信専用3GBプラン」という通話・SMSが使えないデータ通信のみに特化したプランが出てきました。内容は読んでの通り月3GBまで高速データ通信が使えるものの、そのデータを使い切ったら最大128kbpsに制限されるという、個人的には全く契約しようとは思わない内容のプランです。

ちなみに、その料金は月額1078円の「基本プラン(データ)」と月額330円の「データプラン3GB(データ通信)」で構成され、月額は1408円となりますが、ここからが今回の話の本題になります。

Softbankはこの新プランのために「5年おトク割(データ通信)」を新たに作り、このプラン適用で毎月418円割引されるため、月額は990円となります。ちなみに、契約から3ヶ月間は月額分をまるまる割引するので0円で使えるそうなのですが、5年の間は正規の料金でなく割引料金で使えるため「月額990円」ということで売り出すことになるようです。

もしここまで読んで興味を持った方は、同じSoftbank回線の月額990円で高速データ3GBだけでなく電話もSMSも使え、高速データを使い切っても最大300kbpsで何とかウェブを見たりするくらいなら使えると思われるLINEMOのミニプランの方が有利だと思います。LINEMOはSoftbankの子会社なのに、テレビコマーシャルでも「条件付でない月額990円」のプランを出している珍しい例です。ただ、逆に言うと「条件付で月額990円」を連呼するテレビコマーシャルがかなり多く、それが主にスマホ初心者(ガラケーからの乗り換え)をしようとしている人たちを狙っているようで、その点は本当に大企業がそんな事していいのか? という風に私は考えてしまうのですが。

以下思い付くまでにことさら毎月の通信料金を「千円前後」であると強調する例を挙げてみますので、その内容については十分吟味した上での契約をおすすめしたいと思います(価格は全て税込)。

・UQモバイル くりこしプランS(電力会社を代えることで割引後に990円)
・ワイモバイル シンプルS(一回線目は2,178円で二回線目以降が990円)
・ドコモ はじめてスマホプラン(dカード決済で契約時から12ヶ月のみ1,078円)
・au スマホスタートプラン(au Payカード決済で契約時から12ヶ月のみ990円)
・Softbank スマホデビュープラン(準定額オプション加入で12ヶ月のみ990円)

つまり、以上のプランについては広告(テレビコマーシャル)で見て月千円くらいでスマホ利用料金をずっと(一年以上)維持できると考えたとしたら、それは間違いだということに、もしかしたら毎月の支払い額が変わってから気付くことになるかも知れません(ワイモバイルは除きますが、その場合にもすでに回線を持っているか新しくもう一回線を導入しないといけません)。

ちなみに、なぜLINEMOだけが何の条件もなく月額990円で回線を提供できるのかというと、LINEMOはウェブ上からの手続きで契約が成立するので店頭(この場合Softbankのショップ)では契約ができない制限があるからです。さすがにトラブル時のサポートについては今後はSoftbankの店舗で有償でのサポートを考えているようですが、新型コロナウイルスのワクチン予約と同じで、ネットから申し込みできない人にとっては、上記のような限定的な一月千円前後のプランで我慢しなければならない状況は同じようです。

あくまで個人的な見解になりますが、通話をとことん多くする人でなければ、日本通信の税込1390円の「合理的みんなのプラン」のSIMだけを契約し、スマホ自体はドコモのスマホから安いものを中古ショップで選び、多少の無理をその中古ショップの方が聞いてくれるなら、購入したその場でSIMカードのセットとデータ通信用の設定をやってもらうのが一番いいと思います(ドコモ回線6GB・70分/月の無料通話がセット)。

もちろん、SoftbankのスマホにLINEMOのライトプランのSIMを入れても良いのですが、こちらの場合は家族でLINE電話をすることが多い場合であれば(ビデオ通話を使えるなら)、今の直接家族・親戚と会えない時代にマッチします(LINEを使った通話については高速クーポンが減らないので)。

とにかく、無駄なオプションも余分なクレジットカードも作りたくなくて、通信料をずっと安くしたいという場合には、現状では日本通信とLINEMOが開通までの手間がかかっても一度開通してしまえばその安さを変えずに使えるということを多くの人に知って欲しいですね。世の中の流れとして、新型コロナワクチンの予約や、マイナンバーカードを作るのにもスマホがあるかないかで違ってくる現状では、自分を守るという意味でも今契約しているガラケープランよりも安くスマホが使う方法について、今回の内容を参考にしていただければと思います。


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