車中泊の場所選びは慎重にするべき理由

前回書いた、スマホ・パソコンからの車中泊場所のネット予約が普及して欲しいと思うことには、実は最近頻発している殺伐としたニュースも関係することがあるので、前回の続きにはなりますが、その事について書かせていただきたいと思います。

まず、どんな方でも車中泊の旅をするというのは日常生活の全てではないと思われます(日本一周などで常に移動しながら旅をしている方でも、一周してしまえば戻る自宅があることがほとんどでしょう)。特に今の時期というのは、積極的に外出することは自粛される傾向にあると思うので、外出すると言っても近所に買い物に行くぐらいの範囲に限定されている方も多いでしょう。そんな中、毎日同じ所を往復するようになると、普段の風景というものに馴染んでしまい、もしその中に何か違和感を持つような事が起きれば、不安になることも出てくるのではないでしょうか。

ここでは主に車の事について話題にしているので、普段停まっていない県外ナンバーの車が長時間駐車しているのを見た場合、県外から人が来ているのでは? という不安感だけでなく、この車の持ち主は何の目的でこの場所に長時間車を停めているのか? という風にも考えてしまいます。

それでも、街中や都市部では県外ナンバーの車が停まっていてもそこまで目立つわけではありませんが、私など新型コロナウィルスの騒動前には人が来ない山の中で車中泊を行なったこともありますが、たまたま地元の人が通るような場所で車中泊を今の時期にした場合、逆に自分の車が「何の目的でこんな所に?」という感じに思われてしまうかも知れません。

今の感染症による不況の状況が関係あるのかはわかりませんが、全国で農産物や家畜の窃盗事件がニュースで報道されています。例年と比べてこの類の事件が増えているかどうかというのは、あくまでテレビ局のスタッフがそうしたニュースをチョイスしただけかも知れないので、テレビで報道したから増えたとも言い切れないのですが、全国のニュースでこのような事件が多く報道されると、まだ何も被害を受けていないような所でも今以上に「よそ者」の出没に気を配るようになっていくと思われます。

当然ながら車中泊をする事自体はそこまで非難されるような事はないと思うのですが、車中泊する場所を決める際は、できるだけ不審車両と誤解されるような場所は避け、人もめったに来ないような所まで範囲を広げて探すことも考えましょう。もし車中泊場所を決めようとしている中で地元の方に会った場合、むしろこちらから積極的に話し掛けて、地元の人に迷惑のかからない駐車場所について聞いてみるというのもいいかも知れません。そこでの反応で、あまり良い反応がなかった場合にはその場から離れることもその後のトラブルを避けるためには必要かと思いますし、後から気まずい想いをしたくない場合には、キャンプ場の利用も考えるべきでしょう。

コロナの恐怖が去った後も、ここまでの社会状況には変わる部分と変わらない部分が出てくると思います。その際、今までの車中泊についての常識も変わってくることも考えられます。とにかく、日本国内の場合安全に車中泊のできる場所というのは、どこも誰かの持ち物であることには変わりはないので、車中泊の場所決めについては今後、今までよりも慎重に行なうことに越したことはないでしょう。


カテゴリー: 車中泊での心構え | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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