私自身、マイナンバーカードを持っていないのでどうにもならないのですが、この7月1日から9月開始予定の事業のついて予約が始まった(その後に「申込手続」も必要になるそうです)、先月末で終了したキャッシュレス決済のポイント還元に代わるものとして行なわれる新たなポイント還元システムがあります。
これは、マイナンバーカードを持っている人限定で、まずはマイナンバーカードと各種キャッシュレスサービスを紐付けてから、そのキャッシュレスサービスでのチャージや利用を行なうと、何と25%(上限は5000円まで)というポイントバックがあるというものです。
今のところ予約が4000万人に達した時点で締め切る方針だということですが、何せマイナンバーカードを持っている人がそれほど多くないので、こんな事業があるということを知る人が多ければ、こぞって予約するのではないかと思いますが、予約を行なうのに一つの壁があるということをネットニュースで知って愕然としました。
多くの人は「マイナポイント対応アプリ」が動くスマホから予約や申込みをすることになると思いますが、NFC機能が使えるスマートフォンであることも必要らしいので、ご自身のスマホでアプリが入れられてもその後に進めるのかは、個人の環境によって異なります。ただ、ポイント還元ができる事は知っていても、何をどうすればいいのかわからない人は、スマホからなら役所などへ行って直接質問しながら手続きをやってもらうことも可能かも知れませんので、こんなところにもスマホ普及ガラケー消滅への道が作られているのかなあと思います。
もし自分のスマホでは手続きができなくても、コンビニのマルチコピー機やATMや専用の受付でもできるようですが、その他にできるといわれているのが、パソコンからの手続きです。これは、特に自分のスマホが申込に対応していなくて、そのためだけに新しいスマホへの機種変更をするつもりも、直接出掛けて時間をかけたくないと思う人が行なうと思うのですが、今回のニュースのキモは、そのパソコンからの予約・申込をするための条件がちょっとしたトラップがあるというものです。
パソコンを使ってインターネットのWEBを見たり、様々な買い物をしたり、様々な手続きをするために皆さんはどんなブラウザーを使っているでしょうか。私の場合はAndroidスマホを使っていて、GmailをWEB上から使ってメールを見たりする関係があって、Windowsパソコンでマイクロソフトが推奨している「Microsoft Edge」ブラウザではなく、「Google Chrome」を主に使っています。ただ今回のニュースによると、パソコンからマイナポイントの予約と申込みを行なうためには、何ともはや「過去のブラウザ」と多くの人に認知されているであろう「InternetExplorer11」しか対応していないのだそうです。取材を受けた総務省マイナポイント施策推進室では、今後他のブラウザの対応を検討しているとは言うものの、この状況を知らずに「Microsoft Edge」や「Google Chrome」で手続きをしようと何度も試みたものの、手続きができないトラブルが今後増えることが予想されます。
本来、ネット(パソコンやスマホ)を使えるならそちらから手続きができる人が多い方が、それ以外の場所に直接行って現場が混乱する可能性を少なくできるので、できるだけ多くの環境に対応すべきだと思うのですが、これではマイナンバーカード関連でない用事で役所に出掛けた人もマイナポイントを求めてやってきた人のあおりを食うという可能性もあります。
私自身はこのマイナポイントをキャッシュレス決済に紐付けて使おうとは今のところ思っていないのですが、自分が役所に行った時に手続が滞るような騒動は勘弁して欲しいと思います。それにしても、「InternetExplorer11」には脆弱性があるからと、マイクロソフトは「Microsoft Edge」への切り替えを促しているのに、なぜこんな仕様にしているのか謎すぎますね(^^)。