Rakuten UN-LIMIT併用ドコモ回線のDATA通信SIMを比較する

Rakuten UN-LIMITを使った「通話専用スマホ」と「モバイルルーター」の用途分け利用に興味を持たれた方は、もしRakuten UN-LIMITのSIMが入ったモバイルルーターを自宅に置いていくような場合、通話用スマホの中にどのSIMを入れるべきなのかということを考えてみたいと思います。

ちなみに、私が現在入れているOCNモバイルONEのSIMは旧プランで、現在契約できないのでそれ以外のパターンで考えるのですが、基本的に通話用SIMとしては「ドコモ回線」で考えることにします。というのも、Rakuten UN-LIMITのパートナーエリアがau回線を使っているので、大手キャリアの中で大規模障害が起こった場合のバックアップという意味で言うとドコモかソフトバンクということになるのですが、基地局の規模で比較すればやはりドコモだろうということで、いくつかピックアップしてみたいと思います。

その1 中速でよく様々なミッションを達成できるなら mineo Dプラン

以前からブログには書いていて、もし今使っているOCNが契約できなかったら個人的に使っていたと思うのがmineoのDプランです。料金は高速クーポン500MBという最安のデータ通信SIMが月額700円(税別)で利用できます。ただこれではすぐに高速クーポンを使い切ってしまい、低速では様々なアプリやウェブも十分に見られないのではないか? という不安を持たれる方も少なくないでしよう。その場合は低速制限時の上限スピードを200kbpsから500kbpsに上げるパケット放題オプションが月額350円で追加できるので、およそ月額千円ちょっとで利用できます。500kbpsなら低画質にすればYou TubeやAbemaTV、プライムビデオやNHKプラスなど(TVerは少々厳しい?)動画サービスは十分に実用になります。

mineoの場合は、それ以外にも様々な利用可能が特典があることが特徴になっていて、自分のパケットが余れば「フリータンク」に預け入れて他の会員に使ってもらったり、逆にどうしても高速通信を使いたい場合には出して利用することもできます。会員同士のコミュニティが密なのも特徴で、そうした交流を求めている方にも選択肢の一つになるでしょう。

さらに、専用アプリでログインするごとにポイントがたまって月に20日ログインすると100MBのクーポンがもらえたり、「ゆずるね。」という午後0時から1時までの一時間にデータを使わないことを事前にアプリから宣言してそれが達成されると、平日の宣言が月10回達成された場合に、夜間(23時から翌7時まで)の高速利用について高速クーポンが減らない「夜間フリー」の恩恵を受けられます。その際には動画でもInstagramでも何でも利用できると思いますので、夜に主にネットをするような方にもおすすめでしょう。

ただ、これらのメリットはこまめにアプリを開いていちいち操作する必要があるものなので、そうした事を毎日やるのはめんどくさいという人には向きません。そして最大500kbpsではそれでも遅すぎて我慢できないという方は他のところを検討した方がいいかも知れません。

その2 とにかく安いMVNOならLinksMateでも

基本的には電話とSMSに使うだけだったら、低速の200kbpsで十分使えると思うので(当初まだパートナーエリアでの高速クーポン利用後の制限速度を最大200kbpsとしていたRakuten UN-LIMITではそれでも通話品質を保証するようなウェブページの説明だったので)基本的にはどのMVNOでも大丈夫だとは思うのですが、そうなると多少は使えそうな高速クーポンを使える上で安いドコモ回線のMVNOはどこかということになります。

私が過去に加入していた1GB480円のイオンモバイルより安いのが、LinksMateというMVNOの回線になります。ここの料金プランはデータ通信専用SIMの場合、高速クーポン100MBから利用でき、その料金は月額250円になります。ただ、高速クーポン100MBだとすぐに使い切ってしまうと思うので(マイページから高速と低速の切り替えおよび高速クーポンの翌月繰り越しは可能ですが)、毎月の高速クーポンを1GBに設定しても月額380円で利用できます。

普段はメールチェックとちょっとしたウェブ閲覧ぐらいしかしないなら、通常は低速モードで利用し、低速では動かないアプリやサービスがあったら高速にその都度切り替えて使うなら、月々の負担は少ない上でRakuten UN-LIMIT番号の通話用のSIMとして利用できるのではないかと思います。

2020.5.10追記

LinksMateについて、改めて色々調べている中で、契約する前の注意点とおぼしき点がありましたので、ここで追加させていただきます。最安でドコモ回線SIMが使えるという事は間違いないのですが、SIM契約を解約する際の解除料が3,000円かかるので、使う期間によっては上の文章の中で紹介しているイオンモバイルの1GBプランと支払料金が逆転する可能性が出てきますので、検討する際には頭に入れておいて下さい。

その3 カウントフリーオプションのあるMVNOを選ぶ

通話以外のデータ通信でスマホを使う場合、どのアプリやサービスを使うかによってそのサービスに対応した「カウントフリーオプション」を使ってスマホを使うという手もあります。価格が安くカウントフリーオプションを行なっているMVNOとしてはLinksMateもあるのですが(このMVNOは主にゲームについてのカウントフリーオプションが充実しています)、100パーセントオプション料金(月額500円)では使えず、「9割カウントフリー」としているところから、「その2」で紹介したようなミニマム料金での利用という点では厳しくなるので(使えば使うほど少しずつ高速クーポンが減り、結局は追加の高速クーポン購入が必要)、ここはあくまでゲームではなくエンタメ系のカウントフリーオプションを展開しているところについて紹介するようにしましょう。

音楽ストリーミングだけでも自由に楽しみたい場合、現在契約できるOCNモバイルONEの最安プランでも申し込むことで高速クーポンを減らさないでストリーミング再生ができます。OCNモバイルONEの料金は月3GBの契約でもデータ通信専用SIMなら月額880円(税別)とLinksMateの月額900円よりも安いので、OCNモバイルONE旧プランのような低速無制限はなくなっても十分利用する価値はあるのではないかと思いますね。

ちなみに、動画関連のエンタメフリーオプションを持つビッグローブについては、データ専用SIMと組み合わせた場合のオプション料金だけで980円となり、利用できる動画サービスもYouTube・AbemaTV・U-NEXTと限定されているので、低速でも他の動画やインターネットラジオ、音楽ストリーミングがストレス無く利用できるスペックのmineoと比べると少々高額かなと思います。ちなみに3GBのプランは900円/月(税別)になるので、月2千円くらいまで出せるなら別の選択肢も出てくるような気もするのですが、こうしたプランを選ぶ場合はオプションで利用できるサービスの内容にも気を配りましょう。

このように、月額千円くらいの価格で使えるSIMカードを見てきましたが、ここの中で一番安い月250円のLinksMateのSIMであっても、楽天SIMを入れたモバイルルーターを一緒に持ち歩くことが前提なら、モバイルルーターからテザリングすれば問題なくデータ通信の利用ができます。ですからあえて高速クーポンが多く使える価格の高いSIMを入れなくても、ここで紹介した月額千円前後に収まるくらいのSIMをスマホでの通話用として使えれば、それだけで基本的には十分ではあります。ここでは、あえてRakuten UN-LIMITのデータ通信を使わなくともスマホ単体で通話用以外でも使える可能性も考えて、MVNOのプランをその範囲の中でピックアップしてみました。皆様のお役に立てれば幸いです。


カテゴリー: モバイル活用ガイド | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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