日本人のホテル難民をどうするか

 ヨーロッパではシリアから逃げてきた難民をいかにして受け入れるかというのが大きな問題になっていますが、たまたまテレビで見たのですが、地方都市におけるホテルの取れなさ具合が更にひどいことになっているようです。静岡県内にあるホテルはこのシルバーウィーク期間はのきなみ空きがなく、レジャーで来た人が24時間営業の入浴施設に入り、仮眠のできる部屋がいっぱいになるくらいの人が押し寄せているのだそうです。

 これは、主にアジア方面から日本に買い物ツアーに来る人達が呼び水になり、事前に旅行を考えていた人たちも3ヶ月以上前からホテルを押さえたため、直前になってホテルを取ろうとしても全く無理だったというケースが暦の上だけで5連休になった今年の特徴なのだそうです。

 個人的には、人がひしめき、恐らく小さいお子さん連れでやってくる人たちと一緒で仮眠すら取れない状態で休まなければならないくらいなら、お風呂だけは入るにしても、寝るのは車の中の方がゆっくりと休めるのではないかと思います。すでに車中泊でいろんな所に行っている人達は車の中に快適な就寝環境を作っているかと思いますので、安心して車中泊できる場所さえあれば、全体的に車で連休に出掛ける方も増えるのではないでしょうか。

 今後、東京オリンピックをにらみつつ、海外からの観光収入を見込んでいる方たちにとっては、様々な観光地で海外からの観光客と日本人観光客がはち合わせしてどちらかが退かなければならなくなる今の状況は決していいものではないでしょう。そこで、個人的には主に車旅をする日本人観光客のための、夜に使えるゆったりした駐車スペースおよび、シャワーや流しなどを有料で使える長距離ドライバーのための設備の充実をはかってもらいたいと強く要望します。少し前までは車中泊をする人というのはホテルや旅館の天敵のような感じがありましたが、今や外国人観光客の増加によって、日本人よりもいろんなものを買ってくれる類の人たちを優先的に宿泊させた方が利益にもつながるということもありますし、必ずしも車中旅の旅行者を排除する方向に行かなくても、場所や施設を有料で使ってもらうことにより部屋がいっぱいでもさらに人を呼び込めるという宿側のメリットも出てくるように思います。何にしても急に部屋数を増やすことも難しいでしょうから、地方でちょっとでも空いた平らな土地があれば、そこが新たな車中泊場として提供していただくことをまずはお願いしたいですね。

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