車中泊徒然草+

電話営業の言葉にすぐに乗らないために

最近は光インターネットの勧誘電話もかかってくることはなくなったのですが、昨日久し振りにその手の勧誘電話がかかってきました。ただ、インターネット関連の勧誘ではありません。その電話はこういった話から始まりました。

「白熱灯の生産終了についてお話したいことがあるのですが……」

政府の方針として、家庭内の照明をLEDに変えさせたい思惑があり、白熱灯の生産が終わるという話は聞いていたのですが、要は今白熱灯や蛍光灯を使っている家庭や事業所に向けてLEDタイプの照明に変えてくれという勧誘の電話でした。

確かに私自身も電池で使えるライト類についてはLEDを主に使っていますが、白熱灯はともかく蛍光灯はまだまだ使えるはずで、性急にLED照明にしなくてもいいのではないかと思います。というか、もし家庭内の照明をLEDに変えたいと思っていても、縁もゆかりもない電話だけ掛けてきた業者から高値で買うよりも、まだ我慢して今使っている蛍光灯そのまま使うという選択もありでしょう。

また、どうしても早くLED照明を使いたい場合は、照明器具を安く売っているところを自分で探して(家電量販店で相談するのが良くわからない人にとっては安心です)お店かネット通販で買う方が納得の上で購入できます。

しかし、何の知識もなく、政府の方針で白熱灯が無くなると言われて、ついその話に乗って一気に高価なLED照明一式を付けさせられる人たちは今後かなり多く出てくるのではないと危惧するところもあります。このあたりは光インターネット勧誘と同じで、私がこれを書いている2016年でもまだメタル回線(昔からの電話回線のこと)を使っているのに、かなり前からメタル回線を使ったインターネットのADSLはもうすぐ使えなくなりますと言うセールストークで勧誘していた電話とかぶるものがあります。

せめてここを読んでいる方だけでも、同様の電話を受けた際には相手のペースにはまらずに、電話勧誘をきっぱり断わることができるよう、家庭の照明について調べたり考えてみるのもいいのではないでしょうか。

また、諸悪の根源のように言われる白熱灯についても、実は役立つこともあるのだということも確かです。エネルギー効率が悪いということは逆に言うと、光だけでなく熱も発生させるものであるのですが、この熱が明かりだけでなくじわっと暖かくなる程度ですが手を暖めるくらいには使えます。以前のエントリーで紹介しましたが、雪国の信号にLED信号を導入したところ、別に積もった雪を溶かす装置が必要になるディメリットが指摘されています。白熱灯の信号は別にヒーターを付けなくても、積もった雪を溶かすだけの熱を発生させていて冬でもその分のメンテナンスをしなくても良かったというのは、効率が良く熱を出さないLEDが出て改めてわかったことでした。

このように、新しいものが全て良くて古いものは全てダメであるかのように言うことは、セールストークの中ではあるものの、その価値感をそのまま私たちの生活の中で共有すべきかということになるとまた違ってくることもあります。何事も即決せず、自分なりに調べてみることが、今後新しい材料を使って勧誘電話を掛けてくる相手にどう対応するかのカギになるでしょう。

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