車中泊徒然草+

車中泊旅における飲酒について

昨日から仕事始めということもあるのですが、昨年から案内が来ていた運転免許証の更新に行ってきました。予想していた通り、昨日のうちに更新を済ませようとする人たちが大挙して押し寄せていて受付を済ますだけで1時間もかかってしまいました。しかし無事に講習も終え、新しい免許証を手にしてヤレヤレといった感じです。何しろ車中泊の旅をするためには免許証がなくてはいけませんので。

免許の講習というのはそうしばしばあるものではないので、改めて運転することについてのリスクについて再確認しました。多くの方は講習を受けた後、ゴミ箱行きになってしまうであろう道路交通法に関する解説書「交通の教則」という本には、車中泊に関する事についても書かれている部分があります。『自動車の保管場所』という項目の二番目にはこのような記述があります。

(以下引用)

(2)道路を車庫がわりに使用してはいけません。道路上に駐車する場合、同じ場所に引き続き12時間(夜間は8時間)以上駐車してはいけません(特定の区域内の道路を除きます)。

(引用ここまで)

道の駅も何もないところで猛烈な眠気に襲われた場合、仕方なく道路の幅の広いところで仮眠のために駐車するのは朝のうちに出発する場合については(もちろん、駐車禁止場所ではだめですが)問題なさそうなのがわかります。いざという時にはそうした行動もやむを得ないということで、参考になれば幸いです。

講習の中でかなり言われたことは、とにかくお酒を飲んでの運転は駄目ということでした。事故の危険があるということはもちろんですが、ドライバー自身にも罰金刑だけでなく免許取り消しの処分が来てしまいます。検査時の呼気中のアルコール濃度が0.25mg/l以上かどうかが運命の分かれ道になります。

まさか飲みながら運転することはないでしょうが、考えられることが、道の駅や高速道路のサービスエリアなどで車中泊の体勢に入り、車内で飲むような場合、車を駐車場所から動かさなければ運転ではないのですから大丈夫だと思いますが、警察に職務質問を受けたような場合がなかなか厄介だと思われます。

人にはそれぞれ考え方があるので私の考えが全てだとは思いませんが、例えば駐車場所から車の移動を命じられる場合が地震や火災などの非常時にはあるかも知れません。そうした極端の状態の中で酒気帯び運転で検挙されるかという問題はありますが、私は道の駅や高速道路上の休憩スペースではお酒を飲まないように心がけています。飲むならキャンプ場やビジネスホテルなど、宿泊のために整備された場所に駐車するところで飲むことになるでしょう。

もちろん、道の駅の駐車場で酔っている状態で職務質問を受けたとしても、堂々としていれば何の問題もないと思います。どうしても車をどかさないとまずいような状況があるのなら、警察官の方にキーを渡して移動してもらえばすんでしまう話です。しかしながら、以前のエントリーで、トラブルに巻き込まれないための話を書きましたが、止まっている車の中でお酒を飲むのが問題なくても、そこからさらに車の中を調べられ、ついうっかり使用目的のはっきりしない刃物(鋏やカッターナイフも含まれます)が出てきたら、今度は別の理由で拘束されてしまう可能性も出てきます。道の駅などでは夜中に暴走族が集まってきて、あわてて逃げ出さざるを得ないような状況もあるかも知れません。いくら緊急避難的に運転したとしても、酒気帯び運転であることには変わりなく、捕まって運が悪ければ免許停止というのはあまりにリスクが高い行為と言えるのではないでしょうか。これからの季節、冷えた体を暖めるのは熱燗が一番だと思われる方も多いでしょうが、車中泊の旅では良く考えてアルコールを口にされるのがいいと思います。

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