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引きこもりのストレスとは無縁のおうちご飯 簡単なようで難しいアウトドア自動炊飯へのチャレンジ

私の住む静岡市内では、桜の見頃は今週いっぱいくらいではないかと思われます。当然花見の宴はNGですが、移動しながらその美しい姿を見ることで多少気分も和めています。

現在も仕事や必要性のある買い物以外は自宅に籠もる生活ではあるものの、ここのところ食事の際にお米を自前のキャンプ用具で炊くことにこだわっていて、なかなかうまく行かないところが逆に面白くもあります。

自宅にいて、キャンプ用の鍋で炊飯をする場合の事を考えて、今後はこれまで紹介してきたメスティンのような小型のクッカーではなく、ご飯を炊くことに特化した専用のクッカーを利用することにしました。ユニフレームの「ごはんクッカープラス」というクッカーセットは、アルミ製の大鍋・小鍋・フライパンのセットなのですが、大鍋で最大3合、小鍋で1合のご飯を炊くための目盛りが鍋の内側に付いています。特に大鍋を使う場合に、付属の蓋が鍋の内側にはまるようになっているので(小鍋の場合は径に対して蓋の直径が大きいので普通に吹きこぼれます)、メスティンでは大きく吹きこぼれてしまうような場合でも鍋の外まで吹きこぼれにくいという、家で使うにも便利なライスクッカーになっているのです。

ガスで炊く場合には、十分に水を吸わせた状態で最初は強火にかけ、鍋の蓋がカタカタ鳴るのを合図に(メスティンなどでは吹きこぼれる状態)弱火にし、しばらく置いてカタカタ鳴らなくなったところで少し強火にし、若干焦げ臭い匂いがするかしないかで火を止め、しばらく蒸らすと美味しくて失敗しないご飯が炊けるようになっています。飯盒とも違い、ご飯を炊きやすいように設計してあるので、ソロでもっと小さいクッカーを使っていても、家に一セットあると便利です。

手元にはカセットガスを利用可能なバーナーがあるので、そのようにしてご飯を炊いてもいいのですが、最近になって液体のアルコール燃料を利用したアルコールストーブを使い、定量のアルコール燃料を入れて火を付けて「自動炊飯」することを目指して試行錯誤しているところなのです。

アルコール燃料を使ったバーナーは構造がシンプルで、軽くて持ち運びしやすいというメリットがあります。さらに、バーナーの燃え方は、火を付けてしばらくすると火が安定し、燃料がなくなってくると自然と火が小さくなり、そのまま自動的に消えるようになります。私の使っているアルコールバーナーは20mlの燃料で一合のご飯が炊けるという燃費の良さがあるのですが、この条件は使用するゴトクによるバーナーと鍋との距離や気温によっても変わってくるので、自分で火の大きさを調整できるガスとは違って炊飯をスタートするまでのセッティングに試行錯誤することになるのです。

直近での炊飯の結果は、炊飯の前に1時間ほど水に浸け、アルコールバーナーを付けました。蓋がカタカタ鳴るところまできましたが、若干早めに火が消えた感じで、火が消えた後30分くらい蒸らしましたがまだ完全に水分が飛んでおらず、ちょっと水っぽい炊きあがりになってしまいました。

単純にアルコール燃料を増やして燃焼時間を増やし、それで水分を飛ばすのも有りですが、もう少し効率的に火力を鍋に当てることができれば、燃料の量を変えずにもう少し何とかなるのではないか? と現在は思っています。

ちなみに、こちらの方でアルコール燃料を購入する場合、500mlで大体300円くらいです。一合のご飯なら25回炊ける勘定になり、二合の場合はだいたい30mlあれば良いと言われているので、この場合は16回ぐらいということになり、災害時ではだいたい一ヵ月の間の炊飯を賄うことができます。カセットガスも一缶あたり100円くらいで購入できますが、コスト面とともに、燃焼してしまうと後にゴミも出ない(アルコール燃料のボトルはゴミとして出ますが、安全に処理可能)というメリットが有るため、今のうちに自宅のベランダでアルコールバーナーを使った自動炊飯の自分なりの答えを出したいと試行錯誤しています。

最初に紹介したように、きちんとご飯をたくためにはその準備からして結構な時間がかかるので、それだけでもやる事はありますし、こうした試行錯誤によってお出掛けのデイキャンプでもお惣菜だけを買ってご飯は自分で炊くような楽しみ方もできるので、もう少し何とか最良の組み合わせを探して行きたいと思っています。ちなみに、私が過去に購入した「ごはんクッカープラス」は現在も売られているようです。キャンプ用としてだけでなく、防災用品としてもお米と水加減を目盛り通りに注入すれば済むという、普段使っている炊飯器と同じように使えるというメリットもありますので、あと一歩という現状をなんとか進めて電気炊飯器と同じくらいうまくご飯が自動炊飯できるように精進したいと思っています。

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