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ADSLの後は5Gで大丈夫かドコモの「ギガホ」の内容から探る

新型コロナウイルス感染症の状況で東京オリンピックの開催はどうなるかわからないものの、携帯電話の5Gは予定通り利用できるようで、以前のソフトバンクに続いてドコモがその概要を発表しました。

ソフトバンクは4Gより1,000円高い価格設定でしたが、ドコモはその様子を見て決めたのかはわかりませんが、4Gより500円高いだけで2年縛りなしのギガホプランが使えるようになるようです。通話定額はないデータ通信が月間100GBまで使える(しばらくはキャンペーンで無制限に使えるそう)ギガホの料金は税抜で7,650円になるということです。音声オプションのかけ放題が1,700円で、5分以内通話のみ定額では700円と、この点は変わりません。

ちなみに、5G開始などのキャンペーン割引については上記の内容では加味していません。ドコモのサイトや他のサイトで見ると安い金額が出ているというのは、そうしたキャンペーン割引を加えているからで、基本的には上記の金額で比較検討すべきだと思いますので、あえてこの金額で何ができるのかという事について考えてみたいと思います。

スマホから大型テレビにテザリングしてインターネットを利用した動画・テレビ放送などを見ることを中心とした生活をしていても、なかなか月100GBまでは使うことはないと思いますが、それでも今回のような引きこもり生活をする中でずっとネットで動画を見まくるような事をしていると、高速クーポンが足りなくなるような可能性もあります。そこで大切になるのは、将来的には起こるであろう高速データ通信を使い切った時にどのくらいの制限が入るかというところにあるでしょう。

将来ドコモが月間の高速通信の制限をした際に制限する速度は、最大3Mbpsとなるそうです。これは、現在の4Gでのギガホでの制限時の最大1Mbpsから比べると3倍の速さになることが期待され、もし2~3Mbpsが普通に出るのなら、かなり局から離れて遅いADSLくらいは出るということになるのかも知れません。さらに、5Gのギガホでも4GエリアではLTEでの通信が可能ということなので、追加の500円と5G対応機器に変更することで、もはや移動しながらでも自宅のインターネットのように利用できる環境が整うということになるのかも知れません。

これは、本格的にキャンピングカーを作り、その中に電源とパソコンを入れて「動く書斎」のようにしたいと思っている人にとってはかなり魅力があるプランになったのではないかと思います。私自身はそれこそ最大3Mbpsが5Gになったことで出るなら、ドコモのギガホほど最高速出なくてもいいので、最大3Mbps固定のプランをどこかドコモMVNOの業者がやってくれればその方が嬉しいのですが、まだ5Gのエリアは僅かなので、普通の人はそこまで5Gにすべきだとは思いません。

しかし、自宅の他に別荘でも同じ環境でインターネットを使いたいとか、移動中も移動する書斎の中でインターネットを快適に使いたいという人であれば、ドコモの出してきた金額というのはそこまで高くないのではないかという気がするのです。私の場合はまだ500kbps程度の中速で外では我慢しようと思っているので格安で利用するためには速度の遅さは我慢しますが、速度を我慢したくないという人や、速度云々の事など全く理解しないお子さんやシニア世代の人とネット接続を共有するような場合には、大手キャリアでも選ぶ意味は出てくると思います。

また、月7,650円のギガホに、月1,700円の通話放題をプラスして、9,350円で通話と通信し放題のスマホを作れば、もはや日本国内ならどこにいようと関係なく一つの番号で連絡が付き、さらに場所に縛られずどこでもブロードバンドが使えるようになります。もちろん、MVNOによってこれより安く通信・通話放題のSIMは出てくるかも知れませんが、現在のキャリアでも5G利用に月1万円かからないというのは、なかなか魅力的ではあります。

このブログはあくまで車中泊のブログなのでさらに車中泊にからめますが、今後5G利用ができる中で地上波などのテレビ放送が順次同時配信でネット視聴できるようになってくることを考えると、一台のノートパソコンを持って行くだけで、あとは必要に応じてBluetoothスピーカーを揃えるだけで、テレビやオーディオ類をセットしなくでも全てパソコンと5Gで解決できるので、大幅に車内装備を減らすことができるようになるでしょう。1年後、2年後が楽しみなる今回のドコモの5Gについての発表でした。

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