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新幹線の字幕ニュースがサービス提供終了へ

このニュースを見たときには、まず最初に「なぜそうなるのか」と正直思いました。新幹線の車内サービスは、さまざまな理由でなくなっていきました。食堂車や車内の自動販売機の廃止もそうですし、いまでは各駅停車の「こだま」では、車内販売すら行われていません。このことを知らずに、売店が閉まっている時間帯に何も買わずに新幹線に飛び乗ってしまったら、最悪新幹線を降りるまで飲食を我慢しなければなりません。

ですから、その分乗客の方で駅での停車時間が長いので、乗客自身が動く必要が出てきます。ホームにある自販機や売店を利用するようにJRが促しているように思えるのですが、この流れの延長線上にあるのが、今回の新幹線の字幕ニュースサービスの終了につながってくるのではないかと思ってしまうのです。

JRがなぜ字幕ニュースを止めるのかという理由についてニュースでは、東海道及び山陽新幹線のすべての列車で無料のWi-Fiサービスが提供されるからというのですが、それだとWi-Fiの使えないガラケーを使っている人はリアルタイムでニュースを見られなくなってしまいます。

スマホを持っている人でも、その都度登録して無料Wi-Fiを使うというよりも、キャリアの通信を使って自分で情報を収集してほしいという、これも新幹線の利用者に今まで行ってきたサービスの代替サービスを探してほしいというふうに丸投げしている感じしかしません。

字幕ニュースを続けるのにはそれなりのコストがかかるのかもしれませんが、だとしたら首都圏の電車に設置されているモニターはなぜ廃止しないのか、新幹線も映像によるニュースと企業のコマーシャルを配信する形にすれば広告料も集まるからいいのにと、素人の考えかもしれませんがそのようなことを思います。

そして、もはやスマホを開くことすらめんどくさくなっていても、その視線の先にニュースが流れていればつい見てしまいながら移動しているその日に日本では何が起こっているのかということまでわかるというのは正直便利です。字幕ニュースを見てちょっとその先が気になった場合こそスマホで調べればいいわけですし、決して安くはない料金を取っているのですから無料Wi-Fiを完備した上に、簡単なニュースくらいは出すことを続けてもいいのではないかと個人的には思うのですが、これも日本社会の余裕の無さを象徴するニュースなのかもしれません。

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