車中泊徒然草+

中古車を探す楽しみ

相変わらずまだ新しい車の手配ができず、代車生活を送っています。といっても、無理に高値で買うことはないと諭され、年明け以降に安く入ってくるまで待った方が得策ということで、まだしばらく代車に乗っていてもいいということになりました。

今乗っている三菱タウンボックスワイドは普通車ということで、実は3列目にもシートがあるのですが、今までは取り外した状態で使っていたのですが、もうしばらく乗るのならということで、3列目の2つの座席を付けたのですが、実はこの車、座席のほかに前のオーナーが作ったらしい荷室に敷く木のパネルがあるので、それもついでに乗せておいたらと言われました。で、載せてみたのが次の写真です。

このように、まさに車中泊用にあつらえたかのようなフルフラットのスペースが出現しました。前のオーナーが仕事で使っていたのか、車中泊の旅をしていたのかはわかりませんが、とりあえずこの状態で改めて乗ることにしました。このパネルはかなり完成度の高いものになっていて、最後尾の座席をパネルを敷いたまま設置することが出来るのにはびっくりましました。

こうしたアレンジの場合、シートベルトは使えないので、座椅子モードという感じでちゃぶ台をのせて使うのによさそうです。写真では2席の両方とも設置していますが、左右どちらかの座席だけにして、片側に寝床を作ればすぐ寝られる状況でちょっとした作業もできそうです。このパネルは真ん中で折りたたむことができるようになっていまして、二列目の座席を生かしたい時には後ろ半分のスペースに収まるような感じに収納できます。

エンジンの調子が良く、走行もそこそこならこのまま乗ってもいいかなと思うほどのものですが、残念ながらこの車は17万キロも乗ってしまっていて、ミッションがガタガタするという不具合も抱えているということで商品車としてはちょっとということで代車として出してくれたものです。とりあえず、この車でもどこかに行ってみたいなとすら思えるほどの追加装備だったので、ついここで紹介させていただいた次第です。

今回の事で思い出したことがあります。以前、知り合いが仕事用にと割と高年式のハイエースを購入したという話がありお宅へお邪魔したところ、車はともかく、部屋の中に何やらごちゃごちゃしたものを見つけました。さまざまな木ワクの装備や、シンクのようなポリタンクを付けた装備がゴロゴロしていて、何かと聞いたら、これらの装備が最初から付いていたとのこと。売り手の方もこれはそのまま差し上げますと言って付けたまま買ったものの、荷物を載せるのには邪魔なので取り外したということだったのですが、恐らくそのハイエースも前のオーナーがご自身で気合いを入れて車中泊仕様にしたのだろうと推測されます。個人的には装備を乗せた状態で荷物も載せればいいのにと思いましたが、その知り合いの方は車中泊にそれほど興味がない方だったので、ゴミとして捨てられてしまうのかとちょっと悲しくなりました。

こうした取り外しの出来る装備については、ネットや雑誌の紹介だけではわからないでしょう。売る方もそうした装備を必ずしも全面に押し出す場合ばかりでもないでしょうし、いわゆるブームになる前からこうした事はよくあったと思いますので、普通の車からキャンピングカーへステップアップするために手離したと思われるような車は、意外とありそうな気がします。これから車中泊用の車を探したいと思われている方は、さりげなく以前の装備が残っていそうな車にめぼしを付けて、足を使って探されるのもいいのではないでしょうか。知り合いが業者にいるような場合は、フラットになるような装備が付いている車を探してもらうというのもいいかも知れません。一から作るとかなりの費用がかかってしまうようなものも、只同然で手に入ってしまえば嬉しいと思いますし。ただ、あまりに古い車はかなり走行距離が行っている場合が多いので、実際に試乗するなどして車自体の調子も確認することをお忘れなく。

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