車中泊徒然草+

駅のホームではふらつきにも注意しよう

一昨日、夕方にテレビを見ていたらテレビのテロップによるニュースで東海道線の静岡周辺で電車が止まっているということを知りました。電車が止まるというのには様々な理由があります。一定の降雨量によって止まる場合もあれば、原因不明の停電や沿線の火事でも止まります。しかし一番多いのは踏切や駅のホームでの物損および人身事故で、これは首都圏で電車通学や通勤をされている方なら経験があることでしょう。

特に、先日などは高崎線の事故により、直接高崎線から乗り入れている東海道線まで動いていなかったりしましたので、一つの人身事故で影響を受けるのは広範囲にわたるということもあります。今回はなぜ電車が止まったかと言いますと、静岡駅の隣の東静岡駅においての人身事故によるものだという発表がありました。

翌日、その事故についての報道があり、事故にあったのは男子中学生で、歩きスマホをしていて足を踏み外してホームの方によろけ、走ってきた電車に巻き込まれるような形で電車とホームとの間に挟まれてしまったのだそうです。自動車や自転車を運転していて大きな事故に遭うことは話には聞きますが、駅で電車と関係した事故に遭うというのはそこまで頻繁にはないかと思います。しかし、ホーム上での安全確認を怠ったり、電車が来ているのにホームの端をそのまま歩くだとか、ちょっとよろけたり何かの拍子で人にぶつかって押されたりしたら即命に直結するような事態にならないとも限りません。今回の事故でも男子中学生は心肺停止という事になってしまったらしく、ちょっとした不注意が命にかかわるという認識を新たにすることになりました。

先日東京に行った時には、新幹線ホームにも地下鉄のホームでも転落防止のためのゲートが設置されていて、深刻な人身事故の対策としては十分だと思えました。よほど駆け込み乗車でもするか、足元を見ていないで踏み外すようなことをしなければホームに落下するような事はないと思いますが、この仕組みが全国全ての鉄道にに普及することは難しいと思います。

特にこれから夏休みの時期になり、普段電車に乗って移動をすることがない人が駅に行ったら、「黄色の線の内側に入らないで下さい」というアナウンスがあったとしても、ついその内側を歩きながら歩きスマホで移動してしまうということもあるかも知れません。私自身もそれほど電車に乗る機会があるわけではないのですが、駅に到着するためにスピードを落としている電車であっても、完全に止まるまでは接触することは大変危険で、自動車よりもはるかに長い制動距離でないと止まれないため、ともかく電車と接触するような可能性のある所を歩かず、今回の事故の原因であるかも知れない、歩きながらスマホを使う事は止め、ホーム上に安全な自分の居場所を作ってから楽しむということを徹底しないと大変な事になる場合も当然出てくるでしょう。

また、スマホ以外の原因で起こる可能性のある大人の方のケースだと過去の事例としてあるのがお酒を飲んで酔っ払って気が大きくなり、さらに足元がおぼつかないことでホームに落ちたり列車と接触してしまうというものです。酔っ払うと気分がハイになって大胆で無謀な行動をしがちという方は、少なくとも一人では電車に乗らないか、酔っ払った状態の中でも電車と接触することの恐ろしさを十分理解しておくことが大切でしょう。

さらに、お酒を飲まない方でもこの季節に特有な原因で事故に巻き込まれる可能性があります。というのも熱中症の症状の一つとして「めまい・立ちくらみ」があり、たまたま駅のホームでその症状が出た場合に、最悪のケースとしてよろけた拍子にホームから落ちるなんてことも考えられます。たまたまその時に電車が来てしまったらと思うと恐ろしいものがあります。

熱中症を防ぐには外出時に帽子をかぶったりのどが渇いていなくても定期的に水分補給ができるようにスポーツドリンクや経口補水液などの飲み物を用意する、水を補給する場合は同時に塩分やミネラルを補給できるキャンディーを持参するなどの気配りも必要になるかも知れません。

これらの事というのは各ケースの恐ろしさを事前に考えて自分でそうならないための対策を実行するだけで相当危険を減らせることだと思います。電車に乗る機会があまりなく、この夏休みに列車を使った旅行に行く方はご自身だけでなくお子さんを含めてのホーム上での対策についてしっかりと考えておくことが大切です。楽しみにしていた旅行で怪我をすることのないようにしていただきたいものです。

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