車中泊徒然草+

ソニーの新しいラジオ ICZ-R50

先日のエントリーで、アナログ波が停波されることから、日本で売られているポータブルラジオの名機と呼ばれるものがなくなってしまっているということを書きました。そんな中、新たな製品が出るとしたら、ラジオ録音に特化したようなものになるかもと思っていたところ、本当にそういったコンセプトのポータブルラジオがソニーから近日発売になるそうです。

http://www.sony.jp/ic-recorder/products/ICZ-R50/

上のリンクで見てもらえばわかると思いますが、普通のAMFMが聴けるラジオのようですが、内蔵メモリおよび外部メモリーカードに放送の内容をMP3形式でタイマー録音できるようになっています。メーカーでは高感度をうたっていますが、どの程度高感度なのかは実際に聴いてみないとわからないというのが微妙なところではあります。あと、特徴としては、本体に内臓マイクがあるという、大きめのICレコーダーのような機能を有しており、このラジオは現代のラジカセという感じに仕上がっているのだろうと思います。

価格はオープンプライスですが、目安として18,000円前後で売られるのではないかと思われ、少々ラジオだけというところでは高くなってしまっています。車中泊の旅にこのラジオを使う場合は、やはり感度がどの程度なのかということに尽きるでしょう。ノイズカットの機能も付いてはいるものの、弱い電波をどの程度明瞭に聞くことができるかは、特に山の中に入ってゆっくりと車中泊をする人たちにとっては重要です。AMの場合、ただでさえ中国や韓国・北朝鮮の放送が強力なので、感度および選択度(放送が重なるように聞こえてきた場合でも、それらの放送局を分けて聞くことができること)が優れていないと、情報収集源としては役に立ちません。

となると、本当の車中泊にとっての最強ラジオは感度が良く、選択度切り替えスイッチ付きのソニーのICF-EX5MK2になってしまうのかも知れませんが、これも定価で18,000円程度と、気軽には買えないものをここで紹介していいのか迷います。というのも、写真の通りかなり大きめのラジオなので、収納スペースを圧迫する可能性が大だからです。

今のAMのアンテナは外付けのループアンテナが一般的ですが、車中泊の旅にラジオを持っていく場合、聴くたびにアンテナを付けなくてはならないのでは困ります。ループアンテナでないラジオは、内臓のバーアンテナがあり、その長さが長ければ長いほど高感度となりますが、ICF-EX5MK2の場合は180mmと市販品の中では最長です。ちなみに、ICZ-R50の横幅は195mmとなっているので、どこまでの長さのアンテナが入っているのかがカギとなるでしょう。

しかし、最初にも書いた通り、すでにポータブルラジオから撤退したのかと思われたソニーが新製品として出してきただけに、期待するところはあります。個人的には短波放送の入るICF-SW7600GRをベースに録音可能なものが出てきてくれれば嬉しかったのですが。

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